こうしてみると、KDDIはisai FLの大型化・高解像度画面が目を引く以外は、ラインナップとしては既存製品の完成度を高めた、という位置づけだろう。GALAXY S5が指紋センサー、心拍数センサーを備え、カメラにも約0.3秒の高速AFを搭載するなど、新機能を盛り込んできている点は評価できるだろう。
全モデルでAndroid 4.4を搭載しており、基本的にはすべて「全部入り」の端末といっていい。スペックというよりも、それぞれ欲しい機能やデザインを踏まえて選ぶと良さそうだ。カメラであれば定評のあるXperia Z2やGALAXY S5、高解像度でisai FL、コンパクトでXperia A2、日本語入力や指紋センサーによるプライバシーモードが良ければARROWS NXなどといった具合に、その中でも特徴をつかんで選ぶ形になりそう。
逆に言うと、特別に秀でた端末が少ないという言い方もできるかもしれない。個人的にはisai FLの高解像度は魅力だが、大きすぎるという声もあるだろうし、発売時期が7月下旬というのは気にかかる。
スマートフォンでなくても、Xperia Z2 Tablet、AQUOS PADというタブレット製品が、それぞれVoLTE、CAに対応しているので、タブレットでその辺りをカバーするという使い方もできるだろう。