製作陣としてもこのインターフェースは相当考え抜いて作ったそうで、約1年の開発期間の多くはここに費やされているという。

「操作だけでなく、レスポンス面でも細かく調整しています。例えば走っているハンターが立ち止まって切り返し、逆に走るという場合、ボタンとタッチパネルでは押してからハンターが反応するまでの時間を変えないと、プレーヤーが違和感を覚えてしまうのです」(担当者)

さらに、それでももっと本格的にプレイしたいという人のために、今回HORIにてBluetoothで接続できる「MFi」規格に対応したゲーミングコントローラーを開発中とのこと。左右アナログスティックに4つボタン、4つのLRボタンなど、PSコントローラーの操作系をほぼ踏襲。実際に操作してみたが、特にラグも感じられずストレスはない。自宅でじっくりやり込みたいときにオススメしたい。

さて、モンハンといえばマルチプレイだ。今回もWi-Fiに接続することで、最大4人でのマルチプレイを遊ぶことができる。実際に試してみたが、ラグもなく、オリジナル版と遜色なく遊ぶことができた。Wi-Fi接続なので、プレーヤー同士は遠くにいても問題ない。ただし、『MHP2ndG』はデータ量が多いため、モバイル通信やBluetoothでのマルチプレイはどうしてもラグが発生してしまう。そのため、プレーヤー同士が目の前にいたとしても、マルチプレイはWi-Fi接続時のみに限られるという。

開発中のHORIのゲーミングコントローラー

「本当はBluetoothでのマルチプレイができるようにしたかったのですが、モンハンのようなアクションゲームではちょっとしたラグがストレスにつながります。2人プレイに限定すればBluetoothも可能だったかもしれませんが、4人でプレイできないモンハンは本来のモンハンではありません。今回は『MHP2ndG』を完全な状態で提供することが目標でしたから、4人で遊べないゲームにすることは考えられませんでした」(担当者)

なるほど。でも可能であれば、2人プレイ専用でいいのでBluetoothマルチプレイを実装してほしかったかも。

ともあれ、単なる移植ではなく、もう一度モンハンの新作を作るくらいの意気込みとこだわりが感じられた『MHP2ndG』。1,600円というパッケージ売りはかなりのチャレンジだ が、これが売れれば他のタイトルの移植なども現実味を帯びてくるかもしれない。

『モンスターハンターポータブル2nd G for iOS』プロモーション映像

『モンスターハンターポータブル2nd G for iOS』は、Wi-Fiでしかマルチプレイできない点を除けば、個人的にはほぼ100点の移植といえる出来だった。 最近のスマホは「無料+アプリ内課金」のゲームが多すぎて、それはそれで楽しんではい るのだけど、やっぱりちょっと食傷気味だ。無課金プレーヤーと課金プレーヤーが混在 すると、ゲームバランスにはどうしても不満が出てくるしね。『MHP2ndG』が呼び水となって、こうした売り切り型のゲームがもう一度復権するといいなぁと思うのだ。
■モンスターハンターポータブル 2nd G for iOS
対応OS:iOS6.0以上
ジャンル:ハンティングアクション
配信日:好評配信中
価格:1,600円
プレイ人数:1人(通信プレイ時最大4人)
※3G回線を使用した通信(協力)プレイには対応しておりませんので、ご注意ください。
※通信(協力)プレイをより快適に楽しむには、通信環境の良い場所でのプレイを推奨し ます。
対応周辺機器:MFiゲームコントローラー対応

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