アップルは2日、iCoud上にアップロードした楽曲を複数のデバイスから自由にダウンロード可能になるサブスクリプションサービス「iTunes Match」の国内提供を開始した。利用にあたっては年間3,980円の登録料を支払う必要がある。同サービスは2011年11月に米国を皮切りにスタートしたが、日本国内でのサービス開始までは2年超の時間がかかった。

iTunes Matchが日本でサービス開始

「iTunes Match」は、iCloud上にアップロードした楽曲がiTunes Storeに存在するものであれば、最大10台までのデバイスに任意の場所からダウンロードできるようになるサービス。iCloud上には、最大25000曲(iTunes Store購入分を除く)を保存することができる。

最大の特徴は、iCloud上にアップロード可能な楽曲が、音楽CDから読み込んだもの、iTunes Store以外で購入したものも該当すること。それらの楽曲をiCloud上にアップロードすると、iTunes Storeに存在するか否かが判別され、iTunes Storeに存在すれば、複数のデバイスからダウンロードして、楽曲を再生できるようになる。また、iCloud上にアップロードする楽曲の音質が低くても、iTunesでマッチさせた楽曲は、DRMフリーの256kbps AACの音質で提供される。プレイリストもデバイス間で同期することも可能。

iTunes Matchイメージ。iCloud上に楽曲をアップロードし複数のデバイスからアップロードした楽曲をダウンロードできる

なお、同サービスを利用するには、Apple IDのほか、iTunes 10.5.1以降搭載のパソコン、iOS 5.0.1以降のiPhone 3GS/4/4S/5/5c/5S、第3世代以降のiPod touch、iPadが必要になる。