ボディ細部を見ると、さまざまな改良が施されていることに気付く。特に変わったのは、右手親指があたる位置のダイヤル操作部だ。NEX-6ではモードダイヤルとコントロールダイヤルを同軸上に配置し、NEX-7では2つのコントロールダイヤルを並列配置していたが、今回のα6000ではそのどちらとも異なる、新しいダイヤルレイアウトを採用。モードダイヤルとコントロールダイヤルを背面の右上に並べて配置している。この3台のうち、どのダイヤル配置を好むかはユーザーの使い方によって異なるが、α6000は多くの一般ユーザーにとって分かりやすいシンプルな配置に落ち着いた、といったところだ。

有機EL式の電子ビューファインダーを装備。液晶モニターとの切り替えは、アイセンサーによる自動、またはメニュー画面から手動で行う

パワーズームレンズキットに付属する標準ズームを付けた状態。カラーバリエーションは、写真のブラックのほかにシルバーが用意される

ボタン類に関しては、再生ボタンが背面の中央上から右下に移動し、右手のみで押しやすくなったことや、誤操作を防ぐために動画ボタンの周辺形状が変更されたことを指摘できる。また、ファンクションボタンやカスタムボタンの位置も変更されている。

液晶モニターには、約92.1万ドットの3型ワイドTFTを搭載する。ドット数やサイズのスペックはNEX-6やNEX-7と同じもの。残念ながら水準器表示機能は省略された。また、NEX-7にあった「ライブビュー優先」の画面表示モードが省かれたことは、個人的に少々もどかしく感じる部分だ。

天面にはマルチインタフェースシューを装備。オプションの外部フラッシュやビデオライト、マイクなどを装着できる

電源にはリチウムイオン充電池「NP-FW50」を採用。CIPA準拠の撮影可能コマ数は約360枚(液晶モニター使用時)となる

電子ビューファインダーについては、新たに0.39型・約144万ドット表示の有機ELを装備する。既存モデルに比べてドット数が減ったのは残念なところで、シーンによってはドットの粗さが気になることがある。ファインダーの発色や追従性は悪くない。明るい屋外など液晶モニターが見えにくくなるシーンでは積極的に利用したい。

【左】撮像素子には、APS-Cサイズの有効2,430万画素CMOSセンサーを搭載する。同じ画素数を持つ「NEX-7」のセンサーに比べて感度特性は20%向上したとのこと 【中】背面には、視度調整ダイヤルやフラッシュポップアップボタン、AEロックボタン、ファンクションボタンなどを装備する 【右】背面モニターの表示モード選択画面。どのモードを選んでも、ライブビュー画面上に絞りやシャッター速度の数値が表示されるのがフレーミングの邪魔になる。NEX-7にあった、表示が重ならない「ライブビュー優先」モードがないのは残念