質疑応答

記者会見の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。事業計画や、目標とする収益規模、店舗数、会員数などを聞かれると、中山氏は「現在、議論をしているところ。3月の上中旬に確定していきたい。両社が提携することで、新しいビジネスベースを切り開いていける」と回答した。

NTTドコモでは昨年10月、ABC HD(ホールディングス)との資本提携を発表。今年1月にはABC HDの発行済普通株式の51%を取得した。単なる「業務提携」にとどまらず、1歩踏み込んだ「資本提携」という形をとった理由について聞かれると、中山氏は「業務提携では、できることに限りがある。短期間で業務を加速させるため、資本提携という道を選んだ」と説明した。

「らでぃっしゅぼーや」などと連携していく考えはあるか、という質問に櫻井氏は「ABCと親和性が高いサービスだと認識している。らでぃっしゅぼーやでは、良いコンテンツを扱っている。野菜をそのままお届けするだけでなく、料理ができない環境にいる人たちに、パッケージとしてレッスンなどを提供していけたら」と展望を語った。

デモを実施

2月7日にリニューアルオープンした「ABC丸の内クッキングスタジオ」では、実際にデモンストレーションが披露された。香港と日本のスタジオをライブ中継でつなぎながら料理教室のレッスンを行う「グローバルレッスン」で、多くの参加者が日本人の講師から「太巻き寿司」の作り方を教わっていた。

講師が指導する映像を見ながら、国内と海外(香港)で同時にレッスンが行われた。グローバルレッスンと呼ばれている

レッスン終了後には、日本と香港の生徒の間で意見交換が行われていた

フランスの有名パティシエ、フィリップ・コンディチーニがお菓子作りをレッスンする動画も披露された