パナソニックは1月29日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズの新モデル「DMC-TZ60」を発表した。発売は2月13日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は48,000円前後。

「DMC-TZ60」

コンパクトボディに超望遠ズームレンズを搭載し、「旅カメラ」の愛称が付けられた「LUMIX TZ」シリーズ新モデル。光学ズーム倍率は30倍となりながらも厚さ34.4mm(20倍ズームの従来機「DMC-TZ40」は27.7mm)より厚みのアップが極力抑えられている。

また、薄型のコンパクト機としては珍しいEVF(電子ビューファインダー)を搭載。液晶モニターを確認しにくい明るい日中での撮影時や、手持ちでの望遠撮影時にブレを抑えたい場合に便利だ。サイズは0.2型で、表示画素数は約20万ドット、視野率は約100%となっている。

望遠撮影時に発生しやすいブレ対策としては、「5軸ハイブリッド手ブレ補正」に対応。レンズシフトの光学式手ブレ補正に加えて、動画撮影時には電子式手ブレ補正も併用することで、水平・垂直・横軸・縦軸・前後軸の軸ブレを効果的に抑える。歩きながらの撮影でもブレにくいのが特徴だ。

撮影以外の機能では、「TZ40」に引き続きWi-Fi(無線LAN)接続や、「GLONASS」対応のGPS機能を搭載する。Wi-Fi接続では、撮影した画像をスマートフォンやPCなどにワイヤレスで転送できるほか、スマートフォンからワイヤレス操作することが可能。スマートフォンとの接続は、近距離無線通信「NFC(Near Field Communication)」でワンタッチするだけで手軽に行える。GPS機能による測位は、撮影場所をモニター上で地図表示させたり、ログデータをSDカードに保存したりできる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,810万画素の1/2.3型MOSセンサーで、レンズが焦点距離24~720mm(35mmフィルム換算時)の光学30倍ズーム対応LEICA DC VARIO-ELMARレンズ、開放F値がF3.3~F6.4、対応感度がISO100~ISO3200(拡張設定でISO6400を利用可能)。背面のモニターは約92万ドット・3型の液晶方式で、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードおよび内蔵メモリ(約12MB)。動画の記録形式はAVCHDおよびMP4で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60p。バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約300枚となっている。

サイズはW110.6×D34.4×H64.3mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約214g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約240gだ。

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