ベンチマークは定番の「CrystalDiskMark 3.0.3 x64」で、テスト環境は以下の通りだ。

CPU : Intel Core i7-4770K(3.50GHz)
マザーボード : GIGABYTE GA-Z87X-UD3H(Intel Z87 Express)
メモリ : DDR3-1600 2GB×2(計4GB)
SSD : Samsung SSD 840(250GB)
グラフィックス : Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵)
OS : Windows 8 64bit

55KBDSSDはチップセット(Intel H87 Express)のSATAポートに接続し、データドライブとして扱っている。55KBDSSDに装着したmicroSDカードは、TeamブランドのmicroSDHCカード(16GB、スピードクラス10)だ。1枚/2枚/4枚/8枚/10枚装着のそれぞれについて、CrystalDiskMarkを実行している。フォーマットはすべてNTFSだ。

ランダムデータ

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1枚装着(16GB)

ランダムデータ

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2枚装着(32GB)

ランダムデータ

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4枚装着(64GB)

ランダムデータ

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8枚装着(128GB)

ランダムデータ

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10枚装着(160GB)

結果を見ると、ランダム4Kとランダム4K(QD32)のリード/ライトが遅い。microSDHCカードの枚数による速度差が少ないことから、RAID 0のストライピングとはいえ、microSDHCカード自体の性能で頭打ちになったのだろう(microSDHCカードの枚数が多いほど、多少は高速になるようだが)。

ランダム4Kとランダム4K(QD32)について、microSDHCカードが10枚のときと1枚のときを見比べてみると興味深い。1枚のほうがライトスピードが速く、10枚装着時の2倍弱の数字が出ている。小容量のデータを複数のmicroSDHCカードにストライピングで書き込むと、オーバーヘッドが大きくなって、ストライピング処理が発生しない1枚装着時より遅くなるようだ。55KBDSSDは起動ドライブにもなり、ノートPCのHDDを換装する用途にも使えるが、ランダムリード/ライトがこの数字だと、OSをインストールして利用するのは厳しい。

一方、シーケンシャルリード/ライトは素直な結果となった。55KBDSSDに装着するmicroSDHCカードが多くなるにつれて、シーケンシャルリード/ライトが高速になっている。

使い道に困る「余りmicroSD」を有効活用

55KBDSSDは実用的で面白い製品なのだが、役立てられるユーザーを選びそうだ。装着するmicroSDカードが多いほど大容量/高速になっていくため、できれば最大の10枚で使いたい。しかし、1枚や2枚ならともかく、8枚や10枚のmicroSDカードを余らせている人は少ないだろう。55KBDSSDの直販価格は5,980円なので、microSDカードを追加で購入すると割高になる(120GB/128GBクラスの2.5インチSATA SSDで安いものは10,000円を切っているので、そちらを買ったほうがよいとなってしまう)。

とはいえ、余ったmicroSDカードは意外と使い道に困るのも事実。手元のmicroSDカードが1枚や2枚でも55KBDSSDで活用して、徐々に枚数を増やしていく使い方もアリだ。例えば、スマートフォンに付属してくるmicroSDカードは容量が小さいので、大容量のメディアを買って、付属のmicroSDカードを余らせている人は多い。そうした人から安く譲ってもらえれば、かけるコストも節約できる。

55KBDSSDでは「同一メーカー、同一容量」のmicroSDカードが推奨だが、「異なるメーカー、異なる容量」でも使えなくはない。「もっとも容量が小さいメディア」×「装着枚数」=「総容量」となるため、仮に8GBメディア×9枚、4GBメディア×1枚の組み合わせだと、総容量は「(8GB×9枚)+4GB=76GB」ではなく「4GB×10枚=40GB」だ。実際の容量が無駄になるメディアも出てくるだろうが、そこは割り切るしかない。

もう1つ注意しておきたい点に、microSDカードの寿命がある。microSDカードの記憶媒体であるNANDフラッシュメモリは、書き込みを繰り返すことで緩やかに劣化していき、最終的に書き込みできなくなる。55KBDSSDは複数のmicroSDカードをRAID 0で使うため、1枚のmicroSDカードが故障すると、すべてのデータを失ってしまう。それほど神経質になる必要はないが、大事なデータは必ずバックアップし、55KBDSSDはバッファ的な役割で利用するのがおすすめだ。