間もなくの日本での正式ローンチが噂される、欧州生まれの音楽ストリーミング配信サービス「Spotify」。このSpotifyがどんなサービスか、少し事前に復習しておこう。

間のなくの日本ローンチとなるSpotify。日本版サイトはどのようになるのだろうか?

「ストリーミング/月額契約で無制限アクセス/広告付き無料サービス」の草分け

Spotifyはスウェーデンのベンチャー企業として誕生し、2008年に正式サービスがスタートした。その後、英国などのローンチを経て欧州でユーザーを拡大し、2011年には米国、2012年には東欧や東南アジア、オセアニア、2013年には欧州の残り地域や中南米の一部地域でのローンチを実現し、2013年12月時点で世界55カ国でサービスが提供されている。

Pandra Radioなどと並び、「ストリーミングでの音楽配信」「有料サブスクリプションによる楽曲への無制限アクセス」「広告を組み合わせた無料配信モデル」といった最近の音楽サービスのトレンド牽引役としても知られており、最近ではiOSやAndroidなどモバイルデバイスへの配信も強化しつつある。

またFacebook経由でサインインすることですぐに利用開始できる点も特徴で、無料または有料でSpotifyが用意する音楽ライブラリに自由にアクセスでき、個々の楽曲を個別に購入する必要がない。

Spotifyは楽曲をストリーミングする合間に広告が挿入される「Spotify Free」という無料サービスと、月額9.99米ドル(国ごとに金額設定は異なる)で広告なしのフルサービスを利用できる「Spotify Premium」の2種類が存在する。Premiumは広告がなくなるだけでなく、最大30日間/最大3台のデバイス/最大3333曲までの保存というオフライン利用が可能になったり、各種追加特典(Premiumのみで利用なコンテンツや楽曲など)がある。Freeサービスについては以前まで「モバイルデバイスのみ利用無制限」「試聴期間を超えると1カ月の再生時間が最大数時間程度にまで狭められる」といった細かい制限が用意されていたが、1月15日時点でこれら制限はすべて取り払われ、無料サービスでも無制限での楽曲アクセスが可能になった。ゆえに2つのサービスメニューの大きな差異はオフライン利用と広告非表示の2つだといえる。