多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることもありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「ズバリ、スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?」という質問に答えます。

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スマートフォンにかぎらず、小型バッテリーで動作する携帯端末は「使わないこと」がもっとも効果のある節約術です。用事がないときは手にせず、できるかぎり待ち受け状態にしておくことがベストです。しかし、それではスマートフォンとして役立ちません。

スマートフォンを構成する部品のうち、消費電力が大きいものは「(液晶)ディスプレイ)」と「CPU」です。ディスプレイを点灯させるほど、CPUに高い負荷をかけるアプリ(アクションゲームなど)の利用時間が長引くほど、バッテリーは消耗します。不要不急の機能/アプリはできるだけ使わず、使い終えたら即スリープ、これがバッテリーを長持ちさせる大原則です。

この原則に立つと、どのようにすればバッテリーを節約できるかが見えてきます。画面の明るさを不便を感じない程度にまで下げておけば、それだけでバッテリー消費量は大幅に減ります。液晶ディスプレイは「バックライト」と呼ばれる光源により点灯するため、未使用時のバックライト点灯時間をできるだけ短く設定することもポイントです。

これからAndroid端末を購入するのならば、ハードウェアレベルで省エネルギーを追求した端末を選ぶといいでしょう。たとえば、シャープのAQUOS Phoneシリーズの「IGZO(イグゾー)」、富士通ARROWSシリーズの「WhiteMagic」は、一般的な液晶ディスプレイに比べ数十パーセント以上の省エネを実現します。

CPUの省電力は、アプリの利用時間を抑えることに尽きますが、富士通ARROWSシリーズに採用された「ヒューマンセントリックエンジン(HCE)」のように、Wi-Fi未使用時に自動オフするなどきめ細かい省電力機能を備えた機種もあります。バッテリーのもちが最重要だけれど細々とした設定に気を使いたくない、そんな場合にはインテリジェントな省エネ機能に頼るのもひとつの考え方でしょう。

画面の明るさを抑えるなどディスプレイの設定を見直し、ゲームのように高速描画を行うアプリの使用を控えることが、バッテリーを長持ちさせる大原則です

シャープ製端末に採用されている「IGZO」は、従来の液晶ディスプレイに比べ大幅に消費電力が減っています

(記事提供: AndroWire編集部)