HDD部分のパフォーマンスも計測

参考のために、HDD部についても、CrystalDiskMarkとHD Tune Proを利用してベンチマークを行ってみた。

CrystalDiskMarkでは、1000MB×5のランダムデータでのシーケンシャルリードは116.7MB/秒、シーケンシャルライトは114.8MB/秒であった。512KBランダムアクセスは、リードが43.03MB/秒、ライトが57.63MB/秒であり、2.5インチHDDとしては標準的な性能といえる。もちろん、SSD部のほうがリード、ライトともに高速だ。

データとしてすべて「0」を書き込む「0Fill」で計測したところ、シーケンシャルリードは115.8MB/秒、シーケンシャルライトは114.4MB/秒であり、ランダムデータの場合とほとんど変わらなかった。

WD Black2(HDD部分)のCrystalDiskMark結果

ランダムデータ

0Fill

HD Tune Proのファイルベンチマークは、シーケンシャルリードが108,920KB/秒、シーケンシャルライトは76,262KB/秒という結果となった。

HD Tune Pro 5.50のファイルベンチマークの結果

古いノートPCのアップグレードに最適

WD Black2は、9mm厚2.5インチフォームファクタにSSDとHDDを詰め込んだ、現時点(2013年12月)で唯一のデュアルドライブである。SSD部の性能は、最近の高速SSDにはおよばないものの、ハイブリッドHDDよりは高速だった。

SSDとHDDのいいとこ取りをしたような製品であり、120GB SSDと1TB HDDを個別に買うよりは高価だが、物理的に1台のドライブで性能と大容量を両立した点こそが、WD Black2の最大の魅力といえるだろう。また、SATA-USB 3.0変換ケーブルが付属し、システム移行に使える「Acronis True Image WD Edition Software」が無料でダウンロードできるので、今まで使っていた環境をそのままWD Black2へと移行するのも簡単だ。

古いノートPCなどの換装用としておすすめなのはもちろん、2.5インチのドライブを1台しか搭載できない小型ケースで自作PCを組み上げたい人にも、WD Black2は有力な選択肢の1つとなるだろう。