最後に、SSDに特化したベンチマークである「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」でパフォーマンスを計測してみた。転送速度の計測では、シーケンシャルリードが426.9MB/秒、シーケンシャルライトが136.97MB/秒であった。リードのアクセスタイムが異様に長いのだが、これはベンチマークとの相性問題である可能性も高い。IOPSは、4K-64Thrdでのリードが54,051IOPS、ライトが24,367IOPSであり、120GB SSDとしてはまずまずの性能だ。
AS SSD Benchmarkでは、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルの大量コピーを想定した「Program」、その中間的な場合を想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが可能である。WD Black2のSSD部のテスト結果(転送速度)は、ISOが228.71MB/秒、Programが124.12MB/秒、Gameが168.32MB/秒だった。コピーにかかった時間は、それぞれ、4.7秒(ISO)、11.34秒(Program)、8.2秒(Game)となった。
次に、コンプレッションベンチマークを実行した。コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないランダムデータから、同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて転送速度を計測するテストである。
書き込み時にデータの圧縮を行っているSSDでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、WD Black2のSSD部は、30%付近でやや落ち込んでいるものの、それ以外はほぼ一定だ。データの圧縮のしやすさに関わらず、安定した性能が出ている。
WD Black2のHDD部分についても、パフォーマンスを見てみよう。