画面の大型化・高精細化に加え、通信を頻繁に行うSNSの流行などもありスマートフォンのバッテリー消費量は年々激しくなる一方だ。マイナビニュース読者の中には、モバイルバッテリーに興味を持っている人も多いことだろう。そこで本稿では5000mAhの容量を備えたモバイルバッテリー「SQUARE2(UCMB-SQ2)」の使い勝手をレビューしていきたい。2台のスマートフォンに同時給電できるスグレモノだ。
デザイン性の高いパワフルなモバイルバッテリー
SQUARE2は、デザイナーの山岸隼人氏による上品なデザインが目を引く製品。側面にはスマホ給電用のUSBポート×2と、製品を充電するためのmicro USBポート、インジケータが光るLEDボタンを備える。本体サイズは83.5×82.5×14.5mm、重さは約130g。製品には簡易的な説明書とmicro USB-USB変換ケーブルを同梱する。
最大で5ボルト/2アンペアの出力に対応(2ポート合計)しており、スマートフォン2台に同時給電することが可能だ。LEDボタンでは給電のオン・オフを切り替えられるほか、本体のバッテリー残量を4段階に光って知らせる。本製品を充電の際には、充電経過を表示する役割も担う。なお本製品は急速充電モードを搭載しており、通常では7.5時間かかるフル充電を5時間で済ませることができる。
使い勝手はいかに?
筆者が私用しているスマートフォンのバッテリー容量は2020mAh。これを2回ほどフル充電させたいとなると、どうしても5000mAh級のモバイルバッテリーが必要となる。そこで今回、Urban UtilityのWebサイトで販売している本製品に着目した。価格は5500円だった。まずは普通に使用してみる。
実は、筆者は2年前にも5000mAhの容量を備えるモバイルバッテリーを購入した。しかしその製品と比べると、どうも充電されるスピードが速いように感じる。そこで、スマートフォンのバッテリー管理アプリ「Battery Monitor Widget」を使って、充電完了までにかかる時間予測を比較してみた。まずは旧型のモバイルバッテリーで、次にSQUARE2で給電してみる。
同じスマートフォンを使い、バッテリー残量54%の状態で比較した。すると満充電されるまでの時間予測は、旧型モバイルバッテリーでは残り3時間36分、SQUARE2では残り1時間9分と表示された。実際、SQUARE2で給電するとスマホのバッテリー残量がどんどんと増えていくのが見てとれる。これは心強い限りだ。
次にSQUARE2のバッテリーを完全に使い切ってから、1時間だけ急速充電させてみた。そしてその状態からバッテリー残量10%のスマートフォン(容量は2020mAh、フライトモードにしてディスプレイは消灯)に給電を開始。すると約30分間の給電が可能で、スマートフォンのバッテリー残量は54%まで回復した。出がけにスマートフォンを充電していなかったことに気が付く、ということは往々にしてある。そうした緊急事態にも本製品が役に立ちそうだ。
説明書には特に記述されていないが、USBケーブルの先に何も繋がない状態で給電を開始すると、20秒以内に自動で電源が切れるようだ。これならバックの中に入れて持ち歩いた際にも、誤作動でムダに放電してしまう心配はない。また、充電が完了した後に自動で電源がオフになる仕様も確認した。機器に過充電してしまう恐れがなくなるだろう。
次にSQUARE2を満充電してから、ともにバッテリー残量が20%付近にあるスマートフォンA(容量2020mAh)とスマートフォンB(容量1230mAh)へ同時に給電を開始した(両端末はフライトモードにしてディスプレイを消灯している状態を維持)。すると30分後にはA:54% / B:48%まで回復、その30分後にはA:82% / B:68%まで回復、その30分後にはA:92% / B:76%まで回復した。ここで給電をストップしSQUARE2のバッテリー残量を調べると、4つあるLEDインジケータのうち2つが点灯した。
製品にはmicro USB-USB変換ケーブルしか同梱されないが、ライトニングケーブルを使用すればiPhoneにも充電できるとのことだ。ここ最近のスマホには大容量バッテリー搭載モデルが増えているが、それでも足りないときは足りないもの。バッテリー消費量に悩んだことのある人は、ユーザーフレンドリーで使いやすい本製品を検討してみると良いだろう。
(記事提供:AndroWire編集部)