デジタルカメラ並みの写真が撮れるようになった、最近のスマートフォン。マイナビニュース読者の皆さんは、普段どのようにスマホのカメラを活用しているだろうか。今回のガジェット道場では「スマホの写真をもっと楽しく、もっと便利に」をテーマに据え、オリジナルフォトブックを作成できる「TOLOT」と、QRタグでスマホ内の写真を整理できる「picott fusen」を利用した模様をお伝えしていきたい。どちらもワンコインで利用できるサービスだ。

TOLOTとpicott fusenのツールを利用すれば、スマホで行う写真撮影がもっと楽しく便利なものになる!?

TOLOTでフォトブックを作成する

TOLOTは、文庫本サイズのフォトブックがわずか500円ぽっきりで作れてしまうお得なサービスだ。iOS/ Android向けに提供されている無料の専用アプリ「TOLOT」を使えば、写真のアップロード、ページのレイアウト決め、オンラインでの注文、宅急便の配送確認までを一括して行える。ちなみにPC向けにもTOLOTの編集が行える専用フリーソフトが用意されている。

フォトブックの作成から注文状況までを一括で行えるアプリ、TOLOT。去る6月末にリリース開始2周年を迎えた

「新規作成」を行うと、スマートフォンに保存されている写真の選択画面になる。ここでフォトブックに印刷する写真を決める。写真は後から追加したり、削除したりすることも可能だ。編集できるページは全62ページにわたる。写真のほかにテキストを入力することもできる。筆者は、ドイツの地方都市ローテンブルクをテーマにしたフォトブックを作成することに決めた。数年前に、ひとり旅で訪れた思い出の土地だ。

専用アプリの利用イメージ。まずはスマートフォン内に保存されている写真を選択してページに配置していく

表紙のデザインは、あらかじめ用意された数種類の中から選択できる。タイトルやサブタイトルはテキストで入力する。フォトブックの表紙や背表紙に反映される。

タイトルは「ローテンブルクの思い出」に決定。表紙の色は、落ち着いったネイビーにしてみた

テキスト入力画面ではIMEアプリが起動する。1ページ内に入力できる文字数は140文字。"句読点を文頭に表示しない"などの、いわゆる「禁則処理」は自動的に行われる。編集の途中でプレビューを確認することも可能だ。これにより、仕上がりのイメージをふくらませながら編集作業を続けられる。写真と紀行文を交互に載せ、ちょっとしたガイドブック風にしてみることにした。

1ページ内に入力できる文字数は140文字。実際にフォトブックをめくるような感覚で操作できるプレビュー機能も用意されている(写真右)

完成したら「注文」ボタンから注文できる。配送状況までアプリ内で確認可能だ。ちなみに筆者が4月に注文した際は、わずか1週間弱で都内の自宅まで届いた。フォトブックの作成代金は送料込みで500円。なお現在、新規会員登録をすれば250円で作成できるキャンペーンを実施中である。

アプリ内で配送状況も確認できる(写真左)。作成したフォトブックや送付した住所などは保存されるので、再注文したいときなどに便利だろう

仕上がり具合は、以下の写真で確認してほしい。サイズは文庫本とまったく同じで、厚みもそれなりにある。つやをおさえた良質紙を採用しており、スマートフォンで撮った写真も綺麗に印刷されていた。

文庫本と比較してみた(写真左)。表紙はコーティングが施されており、手触りが良い。厚みも文庫本並み(写真右)

ページをめくってみたところ。「FxCamera」や「Retro Camera」「Lento」「HDR Camera」など、お気に入りのスマホアプリで撮った写真も申し分のない画質で印刷されていた

今回、初めてTOLOTを利用してみたが、とても満足度の高いサービスだった。短文と写真を組み合わせてページをレイアウトしていけるので、ちょっとしたイベントのまとめや、子どもの成長記録などにも相性が良いことだろう。せっかく手間ひまかけて撮った写真である。撮ったままにせず、"作品"として手元に残すことを強くおすすめしたい。あらかじめフォトブックを作成するつもりがあれば、スマホでの写真撮影にも自然と気合が入るのではないだろうか。

工夫すれば、1枚の写真を見開きの2ページにわたって印刷することもできる(写真左)。奥付もしっかりしている(写真右)。アイデア次第で利用シーンが広がっていくだろう

前編では、オリジナルフォトブックを作成できる「TOLOT」を紹介した。後編ではQRタグでスマホ内の写真を整理できる「picott fusen」について解説していきたい。