モトローラ・モビリティ・ジャパンが提供する「MOTOROLA S11-HD」は、音質の良さにこだわったBluetoothワイヤレスヘッドセットの新製品だ。Bluetooth対応スマートフォンなどとペアリングすることで、ワイヤレスで音楽再生や音声通話を楽しめる。価格はオープン、店頭想定価格は9,800円。大手家電量販店のほか、アマゾンジャパンなどのオンラインショップで購入することができる。

高音質で音楽や通話を楽しめる、MOTOROLA S11-HD

製品の概要

MOTOROLA S11-HDは、A2DP(AAC/ Apt-X)、AVRCP、HFP(WBS)の各プロファイルに対応したBluetooth Ver.3.0対応ヘッドセット。Androidスマートフォン/ iPhoneなどと連携することで、音楽トラックの再生や音声通話を行える。高音域をクリアに、低音域をダイナミックに響かせるなどの表現力に優れており、クラス最高レベルの"HDクオリティの音質"を実現した。

スポーティーなデザインが特長の本製品。イヤーパッドやmicro USB型AACチャージャーなどが同梱される(写真右)

フレームを頭の後ろに回し、イヤーピースを耳に挿して装着する。首筋に当たる部分にはラバー製のインナーバンドを採用。頭の形によらず、誰が利用してもぴったり合う装着感が得られるようになっている。製品のサイズは約132×134×50mm、重量は約40g。着けていることを忘れるほどの軽量ボディのため、長時間の使用も苦にならない。

フレームは柔軟性がある。頭の形に合わせて伸び縮みするので、常に心地良いフィット感が得られる

首筋に当たる部分にはラバー製のインナーバンドを採用(写真左)、着け心地の良さが追求されている

本製品は汗、湿度への耐久性も高い。製品全体を保護コーティングで覆ったほか、部分的に撥水メッシュ素材を採用している。また5分の充電で60分間、15分の充電で3時間の音楽再生を可能にする高速充電にも対応。満充電時の連続通話時間は最大約7時間、連続再生時間は最大約6時間、連続待受時間は最大約6日間となっている。このほかノイズキャンセリングやイコライザーなどの機能も搭載した。

使い勝手は如何に?

実際に使用してみた。まず、装着感は上々。上を向くとフレームの部分が首筋に当たるが、それによる影響は小さく、インナーピースの位置がわずかに動くという程度だった。首まわりにわずらわしいコードがないという解放感は、なかなかのもの。髪型の乱れを気にせずに利用できる点も高評価だ。メガネをかける人は、メガネのフレームと本製品のフレームが干渉しないか、気になるかも知れない。筆者が普段使っているメガネでは、影響は全く感じなかった。

個人的には、メガネフレームとの干渉は気にならないレベルだった

次に、手持ちの端末で音楽を聴いてみた。利用デバイスはAndroidスマートフォンの「HTC J butterfly HTL21」で、聴いたものはmp3エンコーダおよびAACエンコーダで取り込んだビットレート128~192kbpsの音楽ファイル。クラシック、ロック、ジャズなどジャンルを問わずに複数のアルバムを手当たり次第に聴き続けてみた。

音量ボタン、電源、通話/ 音楽切替ボタンなどの操作系統は、手に触れやすい部分に配置されている

音楽ファイルの再現性は非常に高かった。高中低音ともにバランスが良い。高音は輪郭がはっきりしており伸びやかだ。低音はこもらずによく響く印象。音楽の密度に関わる中音域もボリュームがある。最大音量にしても音が割れることがないので、ロックやジャズもノリノリで楽しめたし、ダイナミクスレンジが幅広いクラシック音楽も充分に堪能できた。余談になるが、本製品を利用した後に手持ちの有線のイヤフォン(4,000円相当)で同じファイルを聞き直したところ、物足りなさを感じてしまった。

ちなみに通話/ 音楽切替ボタンを長押しすると、プリセットのイコライザーが切り替わる仕組みになっている。楽曲・ジャンルによって適宜、イコライザーを切り替えて使うと良いだろう。音量の調整や曲送りなども単純操作で行えるので、利便性が高い。

音楽の再生中に電話の着信があると、音楽は一時中断され、ヘッドセットには着信メロディが流れる。本製品では通話/ 音楽切替ボタンを押せば着信応答、音量ボタンの長押しで着信拒否が行えるようになっている。通話/ 音楽切替ボタンは大きく突起しているため、咄嗟の着信にもまごつくことがないだろう。左耳側を触って真っ先に親指に触れるボタンが、通話/ 音楽切替ボタンだ。実際に通話してみたが、大声を出さずとも相手にはこちらの声がよく伝わっているようだった。相手の声は両耳から聞くことができた。このほか、対応するスマートフォンを利用すればボイスダイヤルでの発信、割り込み着信への応答なども行えるようになっている。

マイクは右側に2カ所、配置されている。ハンズフリーで通話できることに加え、相手の声が両耳から聞こえるとあって、まるで近くの相手と直接話しているような感覚になる

3時間ほど連続使用すると、耳の穴周辺や耳たぶに少しだけ痛痒さのようなものを感じた。もっともこれはヘッドセットという製品の特質上、避けられないことだ。少し汗ばんだが、その点は心配いらないので気楽である。

オススメの利用シーンは?

公園でベンチに座りながら音楽を聴いてみたところ、通常の音量であれば鳥の鳴き声や周りの人の話し声なども聞き取れることを確認した。耳が密閉されてしまうタイプと違い、外の音は完全には遮断されない。ただ、自動車や自転車の運転中の使用は危険だ。ジョギング中に使用することも控えた方が良いだろう。外界の音が聞こえるとはいえ、交通安全上、問題があるような使い方は避けたい。

充電はmicro USB端子から行う

ちょっとした運動では外れることがなく、また発汗による濡れにも対応できる。このことから、メーカーではトレーニングジムなどでの利用を薦めている。ある程度の距離をおいて使用するとなると気になるのは通信可能距離だが、本製品はBluetoothの通信規格Class1に対応しているため、その点でも安心だ。対応するスマートフォン(例えばMOTOROLA RAZR M 201Mなど)を利用すれば、最大で約50m離れた場所でも音楽や音声通話を楽しめる。もちろん、アイデア次第でこのほかにも様々な利用シーンが考えられることだろう。気になった人は、家電量販店などでチェックしてみてほしい。

(記事提供: AndroWire編集部)