NTTドコモは10日、2013-2014冬春モデル新商品・新サービス発表会を開催し、「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「ARROWS NX F-01F」「XPERIA Z1 f SO-02F」の3機種についてドコモの"おすすめ3機種"として販売することを明らかにした。ただし、2013夏モデルのように、特別価格などと銘打ち、販売することについて、同社の加藤薫社長は明言を避けた。

2013-2014冬春モデル新商品・新サービス発表会]

NTTドコモでは2013夏モデル発表時に「Xperia A」「GALAXY S4」をドコモの"ツートップ"とし特別価格で販売。ただし、今回については、2013夏モデルでの「2トップ」戦略のように明確に他機種と区別するわけではなく、あくまでも「おすすめしていく」というレベル。同社の加藤薫社長によると「全機種に特徴があり、すべてがドコモの顔となる機種です」としている。

3機種を選定した基準について質問を受けた加藤社長は、「お客様がお求めになる観点から選定しています。大きさやコンパクトさ、色、防水、バッテリーなどです。色々なものから選んでいただくので、バラエティは大事」とコメント。価格面について同氏は「実売価格は1万円から2万円の間で展開していきたい」とする。

また、2013夏モデルでの2トップ戦略が失敗したので戦略を切り替えたのかという質問については、「2トップがうまくいかなかったわけではない」と明確に否定した。

「2トップがうまくいなかったわけではない」と強調した加藤社長

今回、同社が指定した3機種の概要については以下のとおり。

「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」(シャープ製)は、進化したIGZOを搭載したAQUOS PHONEシリーズの最新モデル。画面サイズは従来の4.8インチから5.0インチにアップしたが、新開発のカラーフィルタとIGZOエンジンのおかげで省エネ効果は約20%向上した。また、持つだけでロック解除画面が表示されたり、本体を持つだけで着信音を小さくしたりバイブレーションに変更できる「グリップマジック」機能を搭載している。2013年11月上旬発売予定。

「ARROWS NX F-01F」(富士通製)はARROWSシリーズの最新モデルで、従来のRGBにホワイトを加えた「White Magicディスプレイ」を搭載。これにより、直射日光の下でも見やすく、さらに従来機よりも消費電力を半分に抑えることに成功したという。バッテリーそのものも前モデルよりも約32%アップしている。2013年10月24日発売予定。

「XPERIA Z1f SO-02F」(ソニー製)はXPERIAシリーズの最新モデル。「XPERIA Z1」の"弟分"にあたるモデルで、性能はそのままにサイズがコンパクトになっている。特に注目すべきはカメラ機能。シャッターを押した瞬間から前後2秒間を撮影し、ベストショットを選べる「タイムシフト連写」など、多彩な機能を備えている。2013年12月下旬発売予定。