9月20日、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社から新型iPhoneの2機種「iPhone 5s」「iPhone 5c」が発売された。iPhoneをめぐるシェア争いにNTTドコモが参入したことで、さらに激しい三つ巴の競争が展開されると予想される。
同一の端末を扱うことから、今後闘いの焦点はネットワークのつながりやすさにシフトしていくと考えられる。新型iPhoneは「プラチナバンド」と呼ばれる周波数800~900MHz帯を利用したLTE通信に対応するのが特長だ。この点では、すでに全国的にサービスを展開しているKDDI(au)が一歩有利で、エリア拡大中のNTTドコモも健闘すると見られている。
発売直後の時点で、各社のネットワークのつながりやすさにはどの程度の差が認められるだろうか。マイナビニュースでは、実際に都内数カ所で計測した結果を、順次お伝えしていく予定だ。
ビル街にも強いiPhoneは?
はじめに計測した場所は、まだiPhone発売セレモニーの興奮が冷めやらぬ「アップルストア銀座」。ビルが林立するこの地域で通信に強さを発揮したのは、どの会社のiPhoneだろうか?
通信速度の計測には専用アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を利用。それぞれの端末で3回ずつ計測し、その平均値を実測値としている。気になる結果は、NTTドコモは下り15.39Mbps/上り4.14Mbps、KDDI(au)は下り64.54Mbps/ 上り11.52Mbps、ソフトバンクは下り17.28Mbps/上り4.69Mbpsとなった。
NTTドコモ | 下り15.39Mbps/上り4.14Mbps |
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KDDI(au) | 下り64.54Mbps/上り11.52Mbps |
ソフトバンク | 下り17.28Mbps/上り4.69Mbps |
まだiPhoneの購入希望者で店内が混雑する時間帯(14時30分ころ)に計測。人の混雑に比例して、恐らくLTE回線も混雑していたことだろう。
注目の計測結果だが、事前の予想通りKDDI(au)の通信が安定して速かった。800MHz帯のプラチナバンドはビルなどの建物内にも電波が行き届く性質があり、こういった店舗内でも強みを発揮する。 なおアップルストア銀座においては、auのLTEが20MHz幅になったとも言われている。この後、別の場所に移動して次の計測を行う。詳細は、次稿を参照いただきたい。
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