LINEは8月21日、舞浜アンフィシアターにて開催した「Hello, Friends in Tokyo 2013」の中で、新たな3つの取組みを発表した。通話機能に新しく「ビデオコール」を追加する他、「LINE Music」で音楽配信事業に、「LINE MALL」でEC事業にも参入する。これらの3つの事業は、それぞれ「Communication」「Contents」「Commerce」の頭文字から「3C」戦略と呼ばれる。

LINEの森川社長

桝田執行役員

「ビデオコール」は、これまでの無料通話に加えて、無料でビデオ通話が行えるようになる機能。iPhone、Android、PC、すべてのデバイスに対応しており、今秋に全世界に向けて公開される。

「LINE Music」はLINE本体の基本機能として追加される音楽配信サービスだ。購入した楽曲をLINE上の友人とシェアできるなど、LINEならではのつながりを生かしたサービスになるという。LINE執行役員の桝田氏は「一人ではなくみんなと楽しむ、LINEならではの音楽の楽しみ方、価値を提供していきたい」と意気込む。機能は現在開発中であり、まずは国内向けに2013年内のリリースを目指す。   

「Communication」「Contents」「Commerce」の頭文字から「3C」戦略と呼ぶ

「LINE MALL」は、今秋にオープンが予定されているLINE内のショッピングモールだ。企業が出店するだけでなく、ユーザー同士でも売買が行えるという。

「コマース領域への挑戦は、LINEが進めるゲートウェイ戦略の一つ。リアルグラフとスマホを軸としたコマース事業に取り組んでいきます。LINE MALLはいつでもどこでも誰もが売り手と買い手になれるサービス。新しいショッピング体験を提供したい」(桝田氏)

もっとも、音楽配信やコマース領域への進出は、LINEにとっても未知なる分野への挑戦である。桝田氏によると、この2分野への事業展開については「ハードルが高い部分はある」とのことで、1年前からどうあるべきか頭を悩ませてきたという。