韓国LG Electronicsは8月7日(米国時間)、米ニューヨーク市内でプレスイベントを開催、この中でスマートフォン新製品「LG G2」を発表した。新製品の概要については既報の通りだが、ここではイベントでの模様を中心に紹介する。

LG G2を手に挨拶する韓国LG Mobile Communicationsプレジデント兼CEOのJong-seok Park氏

「Learning from You (みんなの意見を参考に)」したスマートフォン

世界の携帯メーカーで4位以下の攻防を繰り広げるなど、同じ国のライバルであるSamsungとは溝を空けられ、苦戦が続いているLG。だがLGは今回のフラッグシップ製品発表にあたり単に性能を追い求めたりライバルの動きに追随するだけでなく、「Innovation resonating with Consumers (消費者に感銘を与える革新)」「Learning from You (みんなの意見を参考に)」を標語に、新しいコンセプトでより消費者目線に立った製品開発を行うことで、よりユーザーにすり寄る形で独自のポジションを築こうとしている。

「Innovation resonating with Consumers (消費者に感銘を与える革新)」「Learning from You (みんなの意見を参考に)」といった形でユーザーからのフィードバックを製品開発に活かしたのがLG G2の特徴

壇上に立った韓国LG Mobile Communicationsプレジデント兼CEOのJong-seok Park氏は「2007年に最初のスマートフォンが登場してから6年(おそらくは初代iPhoneが登場した年のことを指していると思われる)、多くのことをユーザーから学んだ結果、消費者に感銘を与える技術革新をそうしたユーザー目線で提供していく」と述べ、新コンセプトで開発したLG G2を紹介した。詳細は後述するが、「Rear Key」という新しい操作コンセプト、使いやすさを一番に考慮したデザイン設計、そして使いやすさを引き立てるユニークなアプリや新機能の数々がG2の特徴を際立たせている。

またゲストとして米Qualcommプレジデント兼COOのSteve Mollenkopf氏が招かれ、G2で採用されたSnapdragon 800について解説を行った。Snapdragon 800は先々月に発表されたソニーのXperia Z Ultraで初めて採用されたことからもわかるように、流通が始まったばかりの新型SoC。もちろんLG端末の採用例としてはG2が初めてであり、最大2.3GHzの高速動作可能なクァッドコアプロセッサとなっている。このほかチップセットの特徴として、強化されたグラフィックなどマルチメディア機能、省電力性、今後主流となるLTE Advancedサポートなど、来年以降の端末で要求されることになるだろうスペックを一通り盛り込んでいる。

米Qualcommプレジデント兼COOのSteve Mollenkopf氏がG2で採用されたSnapdragon 800について解説

物理ボタンを1つに集めた特徴的なデザイン

イベント後半はLG Electronics USAシニアバイスプレジデントのJames Fishler氏が登場し、G2の5つの特徴を順番に説明した。先ほどのPark氏の説明にもあったように、iPhone登場以降に主流となったタッチパネル型スマートフォンの市場は6年で大きく進化し、それと同時に端末サイズも拡大してしだいに横幅も広くなった。