急成長が続くクラウド/大規模環境にも注力

そして3つ目の戦略分野として永田氏が挙げるのが、「クラウド環境/大規模環境」だ。

IDCの調査によると、プライベートクラウドへの投資額が2016年には2011年の5倍にまで急拡大する見通し。さらに製品の販売実績から、「グループ共通基盤/業界共通基盤」、「プライベートクラウド」、「スケールアウト型ストレージ」という3つの傾向が現れており、クラウド環境や仮想基盤を用いた大規模環境へのシフトが進んでいる状況にあるという。

このような状況にあるなかでも、HAの重要性はユーザーの課題の一つとなっている。これまでの物理環境で構築されたシステムにおいて確保されていたHAが、クラウド上ではそのレベルが低下するということは許されない。永田氏は、「プライベートクラウドへのニーズの高まりなど、継続して流れを注視しつつ事業戦略につなげたい」と強調。パブリッククラウドとの連携強化を進めている(後述)ことなどにも触れ、「LifeKeeperが有力な選択肢であることをアピールしていきたい」と語った。

最新版では新コマンドを追加

一方、大野氏からはLifeKeeperに対する技術面のアップデート戦略が紹介された。

大野氏はまず、LifeKeeper for Linuxの最新版となるv8.1.2を先日リリースしたことを説明。今回はメンテナンスアップデートという位置づけにあるものの、LifeKeeper CoreにおけるOSサポートの追加や対応アプリケーションの追加、またミラーリングを使用している場合の動的なディスクサイズの変更機能などが追加されていると明らかにした。

数ある変更点の中でも大野氏が強調したのがミラーボリュームの動的変更機能だ。

「ミラーのサイズ拡張を容易に行えるようになった。このような仕様の改善は目立つものでは無いが、今後主流になるであろうスケールアウト型ストレージとの親和性が高い。メンテナンスによるダウンタイムの削減と管理者の作業負荷軽減につながるはずだ」

次期バージョンは、「64bit化」、「Non-Node-Lockライセンス」

大野氏は、今後の開発プランについてもその一端を説明した。

同氏はまず、今年度第3四半期でのリリースを目指している「LifeKeeper for Linux v8.2」について言及。同バージョンの最大の特徴として64bitバイナリ化を挙げた。

このプランについて氏は次のように見解を述べる。

「v8.2以降はすべて64bitバイナリとして提供していく予定。現在、32bitOSの需要はほとんどない。また32bitOSを使用し続ける場合であっても、v8.1をそのまま使っていただければよい。サポートは最長で10年提供するのでお客様が不安を感じることも無いだろう」

大野氏はまた、LifeKeeper for Linux v8.2ではNon-Node-Lockライセンスを導入する意向も示す。現在のライセンスは、MACアドレスに基づいてノードを管理する仕組みで、対象ノードを変更する場合には申請が必要という。次期バージョンではこの仕組みを刷新。自由にノードを変更できる体系に変えるという。

さらに、Windowsプラットフォーム製品であるLifeKeeper for Windows、DataKeeper for Windows も7月にアップデートを行う予定という。また第3四半期中にWindows 2012をサポートする計画があると話した。