マウス「NEXTGEAR am500BA4」を試す - 7万円台で新FF XIVが快適に遊べるAMD機

マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」に、AMDの最新APU「A10-68000K」を採用したマイクロタワー型デスクトップPC「NEXTGEAR am500BA4」が加わった。BTO基本構成での直販価格は79,800円～と、ゲーミングPCとしてはかなりお手頃だ。このマシンでどれだけ遊べるのか、試用してみた。

■主なスペック　[CPU] AMD A10-6800K APU(APU)　[チップセット] AMD A75 FCH　[メモリ] 8GB　[ストレージ] 1TB HDD　[グラフィックス] AMD Radeon HD 8770　[OS] Windows 8　[価格] 79,800円

たっぷりメッシュで冷却性能を高めるケースを採用

現在市場に出回っているPCの多くは、IntelのCPUを搭載しており、マウスコンピューターでもIntelマシンの方が圧倒的に多いのだが、AMDのAPUを採用すると性能に対して比較的安価なものに仕上がるという特徴がある。一定の性能レンジの範囲内で見れば、コストパフォーマンスではAMDベースのマシンにも大いにメリットがあるということだ。「NEXTGEAR am500BA4」はまさにそこを狙ったマシンである。

ゲーミングPCはどうしても高速な処理や高度なグラフィックス機能が求められるため、高価になりがち。重量級ゲームを快適に遊ぶためにはある程度の出費は仕方が無いのだが、それでもどうにかサイフへのダメージを抑えたいという人に、AMDマシンというのは1つの答えになるだろう。

さて、まずはam500BA4の外見からチェックしていこう。ケースはG-Tuneのマイクロタワー型マシンで標準採用されているオリジナルケースだ。ハイエンドPCでどうしても多くなる発熱量に対応するために、全体的にメッシュ加工が取り入れられている。

フロントパネルはロゴを挟んで大きく2つに別れているが、上側は1つながりになっていて、下端を軽く押すと端が持ち上がって外せるようになる。下側も2つのパーツになっているが、どちらも取り外し可能だ。はずした内側には上下ともにファンが入っている。天面後部にもメッシュがあり、4つのネジで止められている。これもはずすと内側にファンがある。前と上から取り込んだ空気を後ろに流す形だ。

さらに、本体左側には大きなメッシュが配されており、右側にも装飾的なものであるがメッシュ加工された部分がある。底面側にまでメッシュがあるのだからすごい。穴があけられるところは全部あけておこう、という感じのつくりだ。

これだけ開口部が多いと、どうしてもホコリが気になる。内部に入り込んだものに関してはケースを開けて掃除するわけだが、メッシュにまとわりつくものもあるだろう。しかし先に述べたように前側全て簡単に外すことができるし、天面のものもネジを外せばメッシュが取れる。底面側はケースのメッシュは取れないのだが、内側にスライド式で外せるメッシュパーツが入っている。外して水洗いし、乾かしてから取り付ければすっきりキレイになるのがうれしい。

余裕あるケース内にAMD最上位のAPUとグラフィックスカードを搭載

ケース内部は十分広く、手を入れて作業するのも簡単だ。5インチのシャドウベイは2本あるが、大きめの手回しネジを1つ回した後はレバーを掴むだけでHDDの取り外しができる構造になっている。

CPUはAMD A10-6800K APUを搭載している。4コアで、通常動作時は4.10GHz。自動オーバークロック機能である「Turbo Core 3.0」が作動した時は最大4.40GHzというスペックだ。AMDのデスクトップ向け製品で、CPUにグラフィックス機能を統合したAPUとしては最上位のモデルとなっている。

グラフィックス機能はAPU内蔵のものではなく、外付けのAMD Radeon HD 8770を搭載。こちらも最新モデルだ。AMDのAPUには内蔵のグラフィックス機能と外付けのものを連携させてパフォーマンスを向上させる「Dual Graphics」という機能も搭載されている。

CPU、グラフィックスボード、HDDといった熱を持つパーツにはよく風があたるように作られているため、安定して動作する。パーツのつけ外しを行うスペースの余裕もしっかりあるから、メンテナンス面でも問題はなさそうだ。

次ページ：しっかりしたキーボードとマウス、豊富なインタフェース