コンシューマ向けの新製品がお披露目

米Hewlett-Packardは、中国・北京で開催したプライベートイベント「HP WorldTour」で、個人向けPCやAndroid搭載スレート端末などを多数紹介。基本的にはすでに米国では発表済みながら、初お披露目となる製品も多かった。

今回展示されたのは、2月に発表されたAndroidタブレット「HP Slate 7」、5月に発表されたキーボード分離型のAndroid搭載ノート「HP SlateBook x2」、同じく分離型のWindows 8ノート「HP Split x2」、21.5インチ液晶搭載のWindows 8搭載PC「HP ENVY Revo20 mobile All-in-One」、AMD Temash搭載の「HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook」の5製品。

さらに、「HP ENVY 14 TouchSmart Ultraboook」も紹介された。ディスクリートGPUとしてNVIDIA GeForce GT 740Mを搭載したUltrabookで、第4世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム「Haswell」)、11.5時間のバッテリ駆動時間、デュアルスピーカーとサブウーファーを内蔵しており、qHD+(3,200×1800)という高解像度な液晶ディスプレイを搭載しているという。ただし、今回詳細な仕様は明らかにされなかった。

HP ENVY 14 TouchSmart Ultraboook

HP SlateBook x2

HP SlateBook x2は、ディスプレイ側にAndroidを搭載し、キーボードドックを装着するとノートPCのように利用できるディタッチャブルタイプのAndroid端末。キーボードを外せば10.1インチフルHD(1,920×1,200)液晶を搭載したタブレット端末で、Tegra 4(1.8GHz)を搭載したハイスペックなタブレットとして利用できる。

HP SlateBook x2。2つのバッテリで長時間駆動が可能

通常のノートPCのように利用できる

キーボードを装着すると、折りたたみ型のノートPCのように利用でき、さらにキーボード部にバッテリを内蔵するため、さらに長時間の駆動が可能。OSとしてはAndroid 4.2.2を搭載する。

キーボードを分離すればタブレットとして利用可能

本体サイズは約W258×D20×H182mm(キーボード装着時)、重さは1.27kg。タブレットのみだと590gとなる。ストレージは64GBのeMMCで、RAMは2GB。背面にはフルHD、液晶側には720pのWebカメラ×2を搭載。2つのスピーカーを備え、DTS Sound+による高音質にもこだわった。そのほか、IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth、USB2.0端子、SDカードスロット、HDMI端子なども搭載する。米国での発売は8月で、価格は479.99ドルの見込み。

HP Split x2

HP Split x2

HP Split x2は、SlateBook x2と同様にキーボードが分離するディタッチャブルタイプのPC。OSにはWindows 8を搭載し、第4世代Intel Coreプロセッサを採用する。ディスプレイは13.3インチ1,366×768ドット液晶で、本体サイズは約W339×D23.3×H216mm、重量は2.2kg(キーボード装着時)となっている。

SlateBook x2と同様にキーボードと液晶部分に2つのバッテリを備えており、両バッテリを利用することで最大10時間の動画再生が可能だという。ストレージも2つで、128GBのmSATA SSDと500GBのHDDを併用する。RAMは2GB。

キーボードを装着すると通常のノートPC

取り外すとタブレットPC

そのほか、IEEE802.11ac対応無線LANとBuetooth、microSDカードリーダー、USB3.0/2.0を1つずつ、HDMI、SDカードスロットを搭載。デュアルスピーカーとBeats Audio、液晶側にはフルHDのWebカメラを備えている。米国では8月の発売で、価格は799.99ドルになる予定。

取り外しは簡単に行える

HP ENVY Rove20 mobile All-in-One PC

新発表となったHP Slate 21 All-in-Oneと同様の液晶一体型PCで、OSにWindows 8を搭載するのが「HP ENVY Rove20 mobile All-in-One PC」。液晶は20インチ1,600×900ドットで、重さは約5.4kg。持ち運びも可能なようにバッテリを内蔵しており、約4時間のバッテリ駆動時間だという。

HP ENVY Revo20 mobile All-in-One PC

20型の液晶とWindows 8を搭載

本体側面

液晶を押し込むとフラットな状態にまで倒せて、タブレットのようにも利用できる。特に、家庭での子どもとの対話などで活用されることを狙っているようだ。CPUには第4世代Intel Coreプロセッサを搭載し、7月に米国で発売予定。価格は未定だ。

背面のスタンドを倒すことで、ほぼテーブルと水平になる

HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook

「HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook」は、AMDのTemashプロセッサを採用しており、クアッドコアのA6-1450(1.0GHz~1.4GHz)またはデュアルコアのA4-1250(1.0GHz)が選択できる。液晶は11.6インチ1,366×768ドットでタッチパネル付き。メモリは4GB/8GB、HDDは320GB/500GB、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth、DTS Sound+などを搭載する。米国での発売は6月26日で、価格は399ドル~となっている。

HP Pavilion 11 TouchSmart Notebook

HP Pavilion 14 Chromebook

「HP Pavilion 14 Chromebook」は、同社としては初めてChrome OSを採用したノートPCで、14インチ1,366×768ドットという大型ディスプレイを搭載した点が特徴。Intel Celeron 847(1.1GHz)、16GBまたは32GBのSSDを搭載する。

HP Pavilion 14 Chromebook

本体サイズはW347×D20.7×H238mm、重量が1.8kgで、メモリは2GB、4.25時間のバッテリ持続時間を確保。3つのUSBポートや802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth、HDMIなどを搭載。価格は329.99ドル~となっている。

HP Slate 7

HP Slate 7は、169ドルという低価格な7インチディスプレイ搭載Androidタブレット。米国や豪州などで販売済み。

HP Slate 7