富士通は5日、同社個人向けPCの2013年夏モデルを発表した。Ultrabook「UH」シリーズには、HDD搭載ノートPCで世界最薄(2013年5月10日時点・同社調べ)となる、14型の「LIFEBOOK UH90/L」が加わった。3,200×1,800ドット解像度でタッチ対応のIGZO液晶ディスプレイを備えながら、本体の厚み15.5mmという薄さを実現している。

「日本が誇る"機能"と"美しさ"を備えた孤高の存在」をコンセプトとし、"KATANA"(刀)の愛称で展開される。カラーはスパークリングブラック、サテンレッドの2色。

LIFEBOOK UH90/L」(スパークリングブラック)

LIFEBOOK UH90/L」(サテンレッド)

CPUには第4世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム「Haswell」)を搭載予定。価格および提供時期は未定。なお、2013年1月に発表した「UH75/K」「UH55/K」は継続販売。今回の「UH90/L」は、同シリーズの最上位に位置づけられる。

継続販売となる「LIFEBOOK UH75/K」(写真左)と「LIFEBOOK UH55/K」(写真右)

新モデル「LIFEBOOK UH90/L」の大きな特徴は、やはり3,200×1,800ドットという高解像度のシャープ製IGZO液晶ディスプレイを搭載していること(解像度はフルHDの約2.7倍だ)。1インチ単位の解像度は262dpiとなり、文字や写真表示が滑らかで複数ウィンドウの表示も快適とする。液晶画面にはスムーズにタッチ操作できる特殊表面処理「スーパーグライドコーティング」を施し、本体側にはタッチの押し込みでも傾きにくい設計を採用した。

出荷時の表示サイズ(Windows 8のスケーリング)は150%を予定。さらに、アイコンや文字サイズを200%程度のタッチしやすい大きさで表示する「タッチモード」、サイズは縮小するが情報量が多く、Office使用などに便利な「マウスモード」を切り替えられる独自アプリ2種のほか、複数ウィンドウを整列表示する機能をWeb上で提供予定。

堅牢性の面では、「超圧縮ソリッドコア」構造を採用し、200kg加圧試験をクリア。同構造は本体側面を2重化させてねじれへの耐性を高めたほか、基盤上の電子部品の凹凸に合わせて底面を削り、隙間をコンマ数mm以下に統一して強度を高めている。また、天板・底面には軽量で頑丈なマグネシウム合金を採用した。

そのほかの特徴として、厚み15.5mmの薄型Ultrabookながら、本体側面にギガビット対応有線LANポートを配置したことが挙げられる。有線LANポートは本体に収納されており、必要なときに引き出して使う。引き出したのち、折りたたまれたコネクタ部を開いて、LANケーブルを接続する仕組みだ。

主な仕様は、CPUが第4世代Intel Coreプロセッサ、メモリがPC3-12800 4GB(交換不可)、ストレージがNAND型フラッシュメモリと組み合わせた500GB SATA HDD(ハイブリッド型)。ディスプレイは14型ワイドIGZO液晶(3,200×1,800ドット、タッチ対応)、OSはWindows 8 64bit。

インタフェースはUSB 3.0×2(うち1ポートは電源オフ時充電可)、HDMI出力、メモリカードスロット(SDカード対応)、約100万画素Webカメラ、ヘッドホン出力、指紋センサーなど。バッテリ駆動時間は未公開。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.0+HS。本体サイズはW329.9×D229.9×H9.2~15.5mm、重量は約1.39kg。