消費電力測定(グラフ56~58)

最後はこちら。今回は、

  • SandraでProcessor Arithmetic Benchmark(DhrystoneとWhetstone)
  • 3DMarkのFire Strike(Normal Profile)でDemoを実施
  • MainConcept Reference 2.20でBD 1passを実施(最後まで行なわず、途中で中断)

の3つのテストを行い、その際の実効消費電力を測定した。

さてまずグラフ56が実際の測定結果そのものである。ちなみに待機中の消費電力は、

Ivy Bridge 110.4W
Haswell 72.3W

で40W近くHaswellの方が消費電力が低い。ただこれはCPUだけでなくオンボードデバイスがStaticに食う分も含まれている。DZ87KLT-75Kも(冒頭で示したとおり)色々オンボードデバイスが乗っているが、ASUSTeKのP8Z77V-PROの方もオンボードデバイスは豊富なため、どの程度がCPUの分かまではここからは読み取れない。

そんなわけで、Static Powerの差は措いておき、Active Powerの差を見るということで、待機状態との消費電力差を取ったのがグラフ57である。まず最初の矩形の山がSandraのProcessor Arithmetic、次のちょっとしたでこぼこは3DMarkを起動する際のもの(これは無視)、次の大きな山がFire StrikeのDemo、最後の低めの山がMainConcept Referenceでのものである。

このそれぞれについて、個別に平均値を取ったけっかがグラフ58である。ここからお分かりの通り、Active Powerを比較する限り、Haswellが省電力とは必ずしもいいにくい事が判る。特にDhrystone/WhetstoneではHaswellの方が性能が低く、消費電力が高いわけで明らかに性能/消費電力比では悪化している。

話が難しいのは、ここではあくまでActive Powerだけを議論していることだ。イントロのところで、Active Powerに関しても省電力回路を使うことで削減に成功したという話をIntelがしていることは紹介したが、当たり前だがこれはあくまでも「同じ回路規模ならば」という話であって、L1の帯域を倍増したり、実行ユニットと命令発行ポートを2つ増やしたり、FPUのサイズを倍増したりと物理的な回路拡張が施されているわけで、当然消費電力が増えるのは仕方が無い事だろうと思う。

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