数ある複合機の中でも、ガラス製の天板を持つという珍しい特徴を持つ「HP ENVY 120」。一風変わってはいるが、色モノではない。スキャンのときにありがちな失敗を、大幅に軽減するすぐれたアイデアだ。さっそく見ていこう。
■試用機の主な仕様 [製品名] HP ENVY 120 [インクシステム] 4色(顔料ブラック、CMY染料3色一体型) [プリント解像度] 最高4,800×1,200dpi [最小インク滴サイズ] 1.3pl [スキャン光学解像度] 1,200×1,200dpi [イメージセンサー] CIS [最大用紙サイズ] A4 [自動両面印刷] 対応 [FAX] なし [インタフェース] USB 2.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、メモリカードスロット [液晶モニタ] 4.33型カラーLCDタッチスクリーン [本体サイズ/重量] W427×D336×H102mm/約8.65kg [直販価格] 26,880円
こだわりのミニマムデザイン
HP ENVY 120の本体カラーは、前モデル「HP ENVY 110」のオフホワイトとはほぼ対極のブラック。ガラスの天板と光沢感のあるアクリルパネルが最初に目につき、たたずまいは見るからに高級そうだ。
縦横の外寸は427×336mmと比較的小柄だ。一見するとフラットベッドスキャナにしか見えないのは、本体の高さが約10cmとスリムなためだろう。凹凸が少ないミニマムなデザインで、給紙トレイ、排紙トレイともに前面に格納されているため、狭いスペースにもすっきり収まる。
インタフェース類は、メモリカードスロット(SD/MMC/MS Duo)とUSBポート(USBメモリ接続用)、電源コネクタがあるのみと、こちらもシンプルだ。メモリカードスロットとUSBポートは本体前面にあるが、普段は見えない。使うときだけ引き出して、露出させる仕組みだ。
本体にはIEEE802.1b/g/n対応の無線LAN(Wi-Fi)を内蔵しているので、PCとの接続に無線LANを利用するのであれば(USBは使わない)、コンセントをつなぐだけで利用できる。ちなみに電源も内蔵しているので、ケーブルの取り回しはスマートだ。
次ページ: 4.33型の大型タッチスクリーンを搭載