添付ソフトは必要最小限
添付ソフトには、「HPプリンタアシスタント」(Windows版、Mac版は「HP Utility」)というユーティリティが用意されている。プリンタのジョブ管理やヘッドクリーニング、ページ調整などのメンテナンスをPCから行うためのソフトだ。メンテナンスなどは、本体のメニューから単体で行うこともできるので、普段は利用する機会があまりないかもしれない。
印刷を行うためのソフトは付属していない。その代わり同社では、「HP Photo Creations」というソフトを無償で配布しているので、必要ならこちらを利用してもいいだろう。HP Photo Creationsは、カレンダーやグリーティングカード、フォトブックなどを簡単にデザインして作成できるソフトで、同社のWebサイトからダウンロード可能だ。
スマートフォン/タブレットとの連携機能をチェック
最近では、PCからや複合機単体での印刷に加えて、スマートフォンやタブレットから複合機を操作する機会が増えている。スマートフォンで撮影した写真などは、直接印刷できたほうがPCを経由するより楽だ。スキャン機能についても同様に、PC経由で転送するより、複合機からスマートフォンやタブレットに直接転送して持ち運ぶという使い方のほうが好まれる。そこでスマートフォンとの連携機能について見てみたい。
HP ENVY 120では、「HP Printer Control」というアプリを利用して、さまざまな操作が行える。具体的には、端末に保存されている写真を印刷、スキャナにセットした原稿をコピー、スキャンするさいにスマートフォンやタブレットをリモコン代わりに利用、といった操作が可能だ。スキャンを行うさいはスマートフォンやタブレットにドキュメントを保存して持ち運べるほか、各種のクラウドサービス(DropboxやEvernoteなど)に転送できる。PCを経由しなくてすむぶん、無駄な手順を大幅に省けるのがうれしい。
いたってまじめな複合機
HP ENVY 120は、天板がシースルーというほかにない特徴を持つが、いたってまじめな複合機だ。写真を超きれいに印刷したい、仕事でばりばり大量印刷したいといったニーズには少々荷が重いかもしれないが、インテリア性の高さがやはり一番の購入ポイントではないだろうか。
お気に入りの部屋やオフィスに置いて常に目にしても、いろいろな意味で邪魔にならない。複合機としての基本機能と、見た目の高級感を楽しむ両得のモデルといえるだろう。