IT用語で「フィッシング」といえば、「釣り」ではなく「詐欺」のこと。語源は釣り(fishing)に由来するが、「phishing」と綴られる。その語源は、手口が洗練(soPhistcate)されているからという説と、電話の不正利用を意味するスラング(Phreaking)だする説の2つがあり、どちらが正しいかは定かではない。ともあれ、銀行やクレジット会社のサイトを巧妙に真似ることで、アクセスしてきた人物からカード番号や暗証番号を聞き取る詐欺行為が目的だ。

iOSに付属のWebブラウザ「Safari」には、その手のフィッシングサイトを自動検出する機能が装備されている。Appleは随時フィッシング詐欺サイトのデータベースを更新し、「Safariセーフ・ブラウジング・データ」として提供することで、ユーザが詐欺被害にあうことを防ごうとしている。データベースの情報とサイトのアドレスを照合し、一致していれば詐欺サイトの可能性が高いとしてユーザに警告する、というしくみだ。

だが敵もさるもの、フィッシングサイトは日々誕生している。1週間前、3日前の情報では古く、役に立たない可能性がある。しかも、ただ待つだけではデータベースは最新の状態に更新されない。

データベースを最新の状態に保つ方法はひとつ、iTunesと同期すること。同期するタイミングで、Appleから最新のフィッシング詐欺サイトデータベースがダウンロードされ、iOSデバイスへと転送される。詐欺被害にあいたくなければ、まめな同期あるのみだ。

操作手順をカンタン解説

フィッシング詐欺サイトかどうかの判定は、Appleが提供する詐欺サイトデータベース「Safariセーフ・ブラウジング・データ」に照合することで行われる

iOSデバイスをパソコンに接続し、iTunesを起動して同期を開始する

しばらくすると「Safariセーフ・ブラウジング・データ」がダウンロードされ、iOSデバイスに転送される。これで、フィッシング詐欺サイトのデータベースが最新の状態に更新される

(提供:iPad iPhone Wire)