Evernoteが目指すアプリ

今回、同社ではEvernote Devcupと連動する形で進められる「Evernote アクセラレータ」プログラムも発表した。これは有望な開発チームを支援し、新生プロジェクトを自立した製品として育て上げる取り組み。Evernote Devcup 2013の応募者の中から選抜された6つの優れたチームが、Evernoteの費用負担でシリコンバレーのEvernote本社に1カ月間滞在し、Evernoteのシニアエンジニアやデザイナーと共に作業を行い、プロジェクトに磨きをかける。Evernote アクセラレータは2013年10月に開始され、参加チームに指導や援助が行われた後、2013年11月のローンチイベントで完結となる。

Evernote アクセラレータプログラムは、有望なアプリ開発者を招待して確実な製品へと成長させる取り組み。費用はEvernoteが負担する

フィル氏は「これらの取り組みを通じて、新しい考え方が出てくることを期待している。ビジネスだけにとどまらず、学校で、あるいは日常生活のあらゆるシーンで役立つようなアイデアを歓迎する」と述べる一方で、「しかし全く新しい、斬新なアイデアを思い付く必要はない」とも付け加えた。

その理由について「偉大な事業がつくられるときにも、全くの新しいアイデアから生まれるということは滅多にない。ちょっとしたアイデアで生活を向上できるようなアプリを実際に提供できる、その実行力こそ非常に重要なものになる」と述べている。