電気通信事業者協会(TCA)は4月5日、2013年3月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。春商戦の結果が数字で現れる3月とあり、新規契約から解約を差し引いた純増数では各社とも40万契約を超える純増を記録した。中でも首位のソフトバンクは、66万契約の大幅増となった。

ソフトバンクは66万700増で、累計契約数は3,247万9,600契約となった。同社の月間純増数が20万件を超えるのは、これで21カ月連続。ソフトバンクでは学生とその家族を対象にした「ホワイト学割with家族2013」などのキャンペーンをうち、新規ユーザーを多く取り込むことに成功した。テレビCMなどを通じて、消費者に「接続率 No.1」を訴求した効果も大きかったと見られる。2012年度の新規契約から解約を差し引いた純増数は353万600契約で、3年連続の首位。2012年度の携帯電話番号ポータビリティ(MNP)では41万1,200件の転入超過となった。

2位のKDDI(au)は51万1,900増で、累計契約数は3,770万9,300契約となった。KDDI(au)では「auの学割は3つのゼロ円!」をキーワードにした割引キャンペーンなどで春商戦に挑んだ。2012年度の新規契約から解約を差し引いた純増数は260万200契約で、ソフトバンクに次いで2位。2012年度の携帯電話番号ポータビリティ(MNP)では101万500件の転入超過でトップだった。

3位のNTTドコモは41万7,400増で、累計契約数は6,153万6,000契約。NTTドコモでは「Xperia Z」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)をはじめとする豊富な春モデルラインナップで純増数を伸ばした。2012年度の新規契約から解約を差し引いた純増数は140万6,500契約で3位。一方で、2012年度の携帯電話番号ポータビリティ(MNP)では140万9,500件の転出超過となった。

携帯電話全体としては159万契約増で、累計契約数は1億3,172万4,900契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 417,400 61,536,000
KDDI(au) 511,900 37,709,300
ソフトバンクモバイル 660,700 32,479,600
イー・アクセス - -
携帯電話総計 1,590,000 131,724,900

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ 64,100 74,300
KDDI(au) -2,300 34,000
ソフトバンクモバイル -3,300 188,000

PHSではウィルコムが52,300増で、PHS全体で累計508万5,900契約となった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 52,300 5,085,900
PHS総計 52,300 5,085,900

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは5万1,100増で、累計408万4,200契約となった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 51,100 4,084,200