アプリ、カメラ、GPS……iPhoneを引き立てる材料は多数あるが、やはり本質は「携帯電話」だ。通話機能があってこその存在で、いつ/どこにいても着信できるから支持される。音声通話が完全IP化される日がくるかもしれないが、音声通話そのものがなくなるとは考えにくい。

言い替えれば、iPhoneにとって音声通話は"生命線"。バッテリーが危機的な状況に陥ったとき、なにはともあれ守るべきは電話機としての機能、そう考えるユーザが多いことだろう。

しかし、iPhoneには電話以外の機能が多い。Webの閲覧は自主的に利用を控えればいいとしても、インターネット経由でリアルタイムに情報が送信されてくる「通知」など、プッシュ型のデータを扱うことが増えた。

iPhoneを「電話のみ」で利用する方法は、完全ではないが存在する。3G/LTE回線を利用したデータ通信(モバイルデータ通信)を無効化し、さらにWi-Fiをオフにしてしまえば、音声通話以外の携帯電話としてのサービスはすべて使えなくなる。さらに位置情報サービスをオフにすれば、交通情報などのためにデータが送受信されることがなくなり、「電話のみ」の状態に近づけることができる。バッテリー残量が乏しくなってきたときのために、覚えておきたい設定方法だ。

操作手順をカンタン解説

1 「設定」を起動し、「一般」をタップする

2 「モバイルデータ通信」をタップする

3 「モバイルデータ通信」スイッチをオフにする。これで3G/LTE回線経由のデータ通信は行われなくなる

4 「設定」のトップ画面に戻り「Wi-Fi」をタップ、「Wi-Fi」スイッチをオフにする。これで、すべてのデータ通信が行われなくなる

5 「設定」のトップ画面に戻り「プライバシー」をタップ、「位置情報サービス」スイッチをオフにする。続けて「オフにする」ボタンをタップすれば、位置情報サービスも無効化できる

6 「電話のみ」に近い状態になったことは、通知センターで確認できる。ウィジェット(天気/株価)がオフラインと表示されることにくわえ、キャリア名の右横に「3G」や「LTE」、またはWi-Fiのアンテナが表示されていなければOKだ

(提供:iPad iPhone Wire)