iOS向けマップアプリ「MapFan+」無料版はどれだけ使えるかを探った

* ルート検索

「MapFan+」には、「高速/有料道路利用」と「高速/有料道路回避」、「歩行/自転車」という3種類のルート検索機能がある。所要時間と距離を表示してくれるのは「マップ」と同様だが、予想到着時刻と有料道路利用の場合はその合計料金まで表示してくれる点は気が利いている。

音声も聞きやすい。「マップ」はSiriと同じ合成音声で、イントネーションはかなり微妙だが、こちらはカーナビに近いクオリティと言っていい。音声ナビゲーション有効時は、騒々しい幹線道路沿いを歩いていたため、目的地への道案内として参考にはしなかったが、これだけのサービスが無償で提供されるのは驚きだ。

* 地名検索

地名検索についても、「マップ」の上を行くと言っていい。駅名や公共施設での検索、郵便番号検索はもちろんのこと、都道府県→市町村→町名の順に住所一覧からたどって検索する機能も用意されている。ホテルやレストランなど一定規模以上の商業施設については、電話番号でも検索できる。「MapFan for iPhone」にある「おすすめTVスポット」検索機能は省略されているが、実用性には影響しないため、問題視するユーザは少ないだろう。

* 総合　～徒歩ナビにはじゅうぶん「アリ」～

電車での移動と徒歩を中心にテストした印象だが、無料の状態(オフラインデータなし)でもじゅうぶん活用可能なのでは、と感じた。確かに、通信状態によって表示される地図に影響は発生するが、初めて訪ねる会社への道案内に使うときには足りる。

今回は利用しなかったが、Twitterやメールで位置情報を共有する機能も用意されている。到着を伝えるツイートも地図付きで発信できるなど、便利に使えそうだ。iOS 6の「マップ」より"重い"ことは確かだが、そのデメリットを補うに十分なメリットを得られることだろう。