iPhone 5

11月23日の"ブラックフライデー"を直前にした米国で、iPhone 5の状況が著しく改善され、供給が需要に追いついたことが報告され始めている。発売開始から2カ月、日本でも店頭での即日入手がすでに珍しくなくなりつつあり、ホリデーシーズン商戦での需要を逃すという最悪のシナリオは回避できる可能性がある。

同件はPiper JaffrayのアナリストGene Munster氏のレポートを引用する形でApple Insiderが紹介している。それによれば、米国の小売店におけるiPhone 5の端末供給はほぼ需要に追いついており、ホリデーシーズン商戦開始のタイミングに間に合った状態にあるという。米国の例でいえば、iPhone 5を販売する3大キャリアのうち、Sprint版端末については引き続き在庫が十分ある状態で、AT&T版とVerizon Wireless版についても在庫状況が"著しく改善した"状態にあるという。具体的には店頭在庫率がAT&T版で82%、Verizon Wireless版が72%、Sprint版が92%のようだ。在庫率の変化を見る限り、ここ1～2週間ほどで状況が大きく改善したことがわかる。「Apple Storeに入ってそのままiPhone 5を購入して店を出てくることが可能になる状況が2週間中にも実現する」とMunster氏は説明しているという。

需要がある程度一巡したのか、あるいはAppleが生産供給ペースを大幅に改善したのか。どちらが理由かは不明だが、少なくとも最大の商戦期を前に在庫がなく需要をキャッチアップできないという最悪のシナリオは避けられそうだ。