撮像素子には35mmフルサイズの有効2,430万画素CMOSセンサーを、画像処理エンジンには本モデル用に最適化された「BIONZ」をそれぞれ搭載する。感度はISO50~25600に対応。実写では、被写体の質感までをリアルに再現する解像感の高さを確認できた。ISO1600くらいまではノイズが目立たない高感度の画質についてもハイレベルといえる。

トータルとしては、スピーディなAFと連写によってフルサイズならではの高画質を快適に楽しめるカメラだと感じた。また、ボディ内手ブレ補正と、3軸チルト液晶については、他社のフルサイズ機に勝るアドバンテージになる。

個人的に疑問に感じるのは、おまかせオートやシーンセレクション、オートポートレートフレーミング、スマイルシャッターといったビギナー向けの機能を搭載していること。最上位モデルということで全機能を網羅したのだと思うが、このカメラを使う中級以上のユーザーにとっては不要だろう。

光学ファインダーではなく、有機ELビューファインダーである点は賛否が分かれる。古くからの一眼レフユーザーには戸惑いがあるかもしれないが、既存の一眼レフとは異なる仕組みを採用したからこそ得られるメリットもある。例えば、ライブビューや動画でのスムーズなAFなどだ。α99はデュアルAFの採用によって、そのAF性能にさらに磨きを掛けている。新しい技術を満載した意欲的なカメラといっていい。

撮影モード:絞り優先AE(F8 1/500秒) / 露出補正:+1 / 感度:ISO100 / WB:太陽光 / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:40mm / レンズ:「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM」(オリジナル画像を見る:6,000×4,000ドット)

撮影モード:絞り優先AE(F5.6 1/200秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO400 / WB:オート / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:300mm / レンズ:「70-300mm F4.5-5.6 G SSM」(オリジナル画像を見る:6,000×4,000ドット)

撮影モード:絞り優先AE(F5.6 1/40秒) / 露出補正:+0.7 / 感度:ISO800 / WB:オート / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:300mm / レンズ:「70-300mm F4.5-5.6 G SSM」(オリジナル画像を見る:6,000×4,000ドット)

撮影モード:絞り優先AE(F6.3 1/320秒) / 露出補正:+0.7 / 感度:ISO1250 / WB:オート / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:250mm / レンズ:「70-300mm F4.5-5.6 G SSM」(オリジナル画像を見る:6,000×4,000ドット)

オリジナル画像を見る:ISO50

オリジナル画像を見る:ISO100

オリジナル画像を見る:ISO200

オリジナル画像を見る:ISO400

オリジナル画像を見る:ISO800

オリジナル画像を見る:ISO1600

オリジナル画像を見る:ISO3200

オリジナル画像を見る:ISO6400

オリジナル画像を見る:ISO12800

ISO感度の比較。上段左から順に、ISO50/100/200、2段目左からISO400/800/1600、3段目左からISO3200/6400/12800、最下段はISO25600で撮影。撮影モード:絞り優先AE(F11) / 露出補正:-1 / WB:オート / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:70mm / レンズ:「Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM」

オリジナル画像を見る:ISO25600

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