とことんこだわった質感の高い本体デザイン

SPECTRE XT 13の魅力は、なんと言ってもそのクールな外観だ。フルメタルのボディは質感が高く、見た目にもシャープな印象を与えている。用意されている本体カラーはシルバーのみだが、メタリックな質感を強調するならこの色以外にないだろう。

天板とパームレストにはヘアライン加工のアルミニウムを利用。光の反射を抑えた非光沢の仕上がりが、高級感をかもし出す。個人的に目に付いたのは、指紋や皮脂による汚れがまったくと言っていいほど気にならないこと。質感を高めるとともに、汚れを目立ちにくくするのもヘアライン加工のメリットだが、SPECTRE XT 13のヘアライン加工は、ほかの製品に比べても特に目立ちにくく感じるのだ。本体カラーの影響もあるが、ヘアラインの幅や深さに工夫がされているのかもしれない。

ENVY SPECTRE XT 13-2000の天板部分(写真左)。縦方向に施されたヘアライン加工が特徴的だ。左下には同じくヘアライン加工されたhpのロゴを配置(写真右)

本体底面の素材にはマグネシウムが使われ、さらにラバー風の加工が施されている。ラバーコートには、手にしたとき滑りにくくする効果と、傷を目立ちにくくする効果があるので、PCを頻繁に持ち歩くユーザーにとってはうれしい配慮だ。

ラバー風の加工が施された底面

本体のフットプリントはW316×D224mmと、A4用紙(210×297mm)とあまり変わらない程度。高さは最薄部で14.5mmと、Ultrabookとしては標準的なレベルだろう。ただし排熱効率を上げるためか、ゴム足がけっこう高い。使用中は触れることがないので気にならないが、手に持ったときに若干の違和感があるのだ。

重量は約1.39kgと、こちらも13.3型Ultrabookとしては、特に軽くもなく重くもない。手に持つと意外に"ずっしり感"があるものの、モバイル用途で持ち歩くのが嫌になるような重さではない。割とストレスなく持ち歩くことができるだろう。

ACアダプタと電源ケーブルの重量は実測値で404g。本体と合わせると約1.8kgとなり、まとめて持ち歩くにはちょっと重い。電源ケーブルの代わりに、付属のウォールマントプラグを持ち運べば少し軽くなる

本体用のソフトケースと、ACアダプタなどを格納できるポーチが付属

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