Google Walletは日本でも使えることを確認

Google Walletが使えるようになった日、サンノゼへ移動して翌日からスタートするカンファレンスに備えていた。ただ、初日は朝食等の用意がないようで、自力で食料を調達してくるようにとのこと。米国では24時間営業または早朝からやっているような店は少なく、しかも田舎都市のサンノゼ中心部には店らしい店がほとんどない。ホテルから何気なくPayPass Locatorを眺めていたところ、近くにMcDonald'sがあることを発見したので、懲りずにGoogle Walletを再度使ってみることにした。この店舗は朝6時からオープンしており、調べてみるとホテル近くのレストランでも2番目に営業開始が早い。ただ、朝のこの時間だと異様に客層が悪く、あまり長居はしたくない雰囲気。7-Elevenで使い方がわかっていたので、朝メニューを注文して、素早くレジ手前のカードリーダー端末でGoogle Walletを使って会計を済ませる。慣れればさすがにスムーズだ。それを見ていた店員が何人か集まってきて「携帯を使って会計している人を初めて見た。何の端末?」と聞いてきた。リトアニアのヴィリニュスやフランスのニースでも同様の経験をしたが、実際にシステムがあっても、それを使う人はほとんどいないらしいのは米国でも一緒のようだ。

そんなこんなで1週間のサンノゼ滞在を終えて日本に戻ってきたが、空港からの電車で何気なくPayPass Locatorを開いてみたら、なんと地図上に対応店舗の候補が表示されており、日本でも使えることが判明した。千葉~東京近辺のエリアでは「千葉ロッテマリンスタジアム」と「イクスピアリ」の2つが対応店舗として表示されており、さっそくトライしてみることにした。ただあいにく、その日はマリンスタジアムでの試合がなかったため球場には入れず、どこで使えるのかがわからなかった。残念。そこでターゲットをイクスピアリに変更して、そのまま夢の国舞浜へと移動する。

イクスピアリを歩き回っていてわかったのは、フードコートを含む各店舗にはPayPassリーダーの端末がレジ横に設置されており、これでGoogle Walletが使えるようになっているようだ。幸い、帰国後の体調不良で食欲はなかったので、イクスピアリ1階にある成城石井でちょっとした買い物をしてみることにした。レジで会計しようとしてGalaxy NexusをPayPass端末にかざそうとすると、「これは"イクスピアリ・カード"用の端末で携帯は使えないんですが……」と店員がいってきたので、「ちょっと試させてください」と返して操作ロックを解除した端末をかざしていたところ、本体がバイブレーションしてPINコードの入力画面が出てきた。いつもの手順でPIN入力後に再び端末をかざすと、店員が「あ、通りました……」と驚いている。聞くと、やはりPayPassを使って直接決済している人を見たことがないようだ。金額を確認すると、Google Walletのレシートにはドル決済の数字が出ている。レートはおおよそ「1ドル=76円」程度で、この日の通常レートが「1ドル≒80円」だったことを考えれば、決済レートとしてはやや悪い印象だ(ドルで円の買い物をしているので、レートの感覚が逆になっていることに注意)。とりあえず、PayPass対応リーダがあれば、世界中どこでも決済可能ということにはなりそうだ。少なくとも、米国のカードで日本の決済を行えることまでは確認できた。