消費電力では、Core i7-3770Kに対しCPU高負荷時で20W、GPU高負荷時で10Wほど低い結果となった。Core i5-2500Kと比較しても高負荷時ではかなり消費電力を低く抑えられている。一方でアイドル時はほぼ横並びだ。

グラフ11:

Core i5-2400からアップグレードなら全体的な性能Up

Core i5-3470は、CPU性能ではおよそCore i5-2500Kと並び、GPU性能ではIntel HD 3000に肉薄した。ただしGPU性能に関してはいくつか気をつけなければならないところがあり、まずDDR3-1600を使うべきという点、そしてGPUベンチマークスコアは良いが、実際のゲームではベンチマークスコアほどのパフォーマンスが出し切れない可能性がある点だ。消費電力では、TDP 95W枠の製品と比べると20W近く、TDP 77W枠のCore i7-3770Kとの比較でもCPU高負荷で20W、GPU高負荷で10Wほど消費電力が低かったわけで、意外と侮れない。

Core i5-2500Kユーザーの場合、乗り換えるメリットは消費電力のほかは、DirectX 11に対応するくらいだが、一方でCore i5-2400となると全ての性能で向上が見られる。DDR3-1333メモリのままCPUをアップグレードした場合は、この限りではないが、買い替えのボーダーラインとしてはCore i5-2400あたりで間違いないだろう。未発表製品なため、価格に関してはまだ公表されていないが、おそらくCore i5-3550と3450の間になるとみられる。17,000円前後といったところだろうか。この3製品が1,000円差未満で並ぶことになりそうで、実際の人気としては、上位、下位モデルに食われることが予想される。まあ、今回のベンチマークも、これまで計測していなかったCore i5-3550や3450の性能を測る参考として活用いただければ幸いだ。