ここのところ不安定な天気が続いているが、梅雨本番を迎えるまではお出かけに良い季節。地域によっては子供の運動会シーズンでもあるだろう。写真を撮りたくなるシーンもあふれていて、意外と多いのが「動く被写体」。動く被写体をキレイに撮るのはけっこう難しいのだが、そんなときは「EXILIM EX-ZR20」の出番だ。

カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR20」は、最大30コマ/秒のハイスピード連写が大きな魅力の1つ。一般ユーザーには難易度の高い「動いている被写体」も、高速連写モードを使えば「ベストな1コマ」が簡単に撮れる。というわけで、動物と電車を撮ってみた。

EXILIM EX-ZR20で夜景を撮影したレビュー記事も合わせてご覧ください。
夏に向けて"夜"撮影のウデを磨く -「EXILIM EX-ZR20」で夜景も暗所も美しく手持ち撮り

「EXILIM EX-ZR20」の高速連射なら高確率でかっこいい写真が撮れる

EXILIM EX-ZR20

デジタルカメラを使っていて、シャッターチャンスを逃した経験は誰にでもあるはず。ペットの撮影や子供が家で遊んでいるとき、運動会など、残しておきたい場面は数多くあるのに、なかなかうまく撮れない。こうした「動いている被写体」は、ピタリと決まったときにとっても素晴らしい写真になるのだが、困ったことに撮るのが難しいのだ。

これには大きく2つの理由がある。1つはシャッターを押すのが遅れてしまうこと。もう1つは、シャッターは素早く押したがカメラの反応が遅く、実際にシャッターが切れるのが遅れてしまう現象だ(最近はそこまであからさまに反応がにぶいカメラは見かけないが)。

EXILIM EX-ZR20を開発した西坂信儀氏。お子さんの良い表情を撮りたい一心でEXILIM ZRシリーズを作ったとか…

多くの人は「コンパクトデジタルカメラだから仕方がない」とあきらめているかもしれない。そんな人は一度ぜひ、カシオ計算機の「ハイスピードエクシリム」シリーズを使ってみてほしい。基本的なコンセプトとして、シャッターチャンスを逃さないように作られているのだ。

今回のテーマである「ハイスピード連写」もそうだが、電源投入から起動が速く、シャッターも高速、さらに連続シャッターも次々と切れて気持ちがいい。撮影モードと再生モードの切り替えもすばやく、動作全般がキビキビ、サクサクしているのだ。このへんの開発エピソードについては、インタビュー記事「ハイスピードを武器に"究極のストレスフリー"を目指すカシオの「EXILIM」」をぜひご一読いただきたい。

今回はハイスピードエクシリムシリーズの「EXILIM EX-ZR20」(以下、EX-ZR20)を使って、これまで難しかった動きの速い被写体の撮影を試してみた。連写機能を活かして、これまでのデジタルカメラではできなかった撮影が楽しめるのもポイントだ。

最大30コマ/秒の連写機能でイメージ通りの写真を撮ろう

動く被写体を撮影する場合、画面のちょうどいい位置で被写体を撮りたくても、なかなか思うようにいかない。プロのカメラマンは被写体の動きを予測し、ちょうどいい位置で撮影できるように、カメラの動作ラグを考えて少し前にシャッターを押している。だが、こんな芸当は一般の人には難しい。そんなときに便利なのが、EX-ZR20のハイスピード連写機能だ。

トンネルから電車が見えたらすぐにシャッターを切ってしまう。左の写真はトンネルから出たがやや影があるので、もう少し後に撮影された右の写真が思い通りの写真となった

例えば、トンネルから出てくる電車を撮る場合、先頭車両がトンネルから出たあたりを狙ってみても、言うほど簡単には撮影できない。そこでハイスピード連写を使い、電車が出る前から撮影を始めれば、あとからベストな1コマを選べるというわけだ。

また、カーブを曲がる電車を撮影するときなども、ハイスピード連写は実に"使える"。自分が考えるベストなポイントの少し前に電車が来たとき、シャッターを押し始める。EX-ZR20の液晶モニタに電車が映り始めたと思ったら、すぐにシャッターを押すくらいの感覚だ。そしてあとから、気に入った写真をじっくり選べばよい。仮に30コマ/秒で撮影したとしても、電車は1秒間でかなり進む。電車のスピードや撮影距離、フレーミングなどにもよるので一概には言えないが、実際に選択肢となるのは数コマといったところだろう。

1コマ目

2コマ目

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電車を撮影する場合、撮影ポイントを一度通過してしまうと、数分から数十分は次の電車が来ない。また、特急や特定の車両などは、運行数がもっと少ない。1枚ずつ撮影して確認していたのでは時間ばかりかかってしまうが、EX-ZR20のハイスピード連写なら1回で撮影位置を確認でき、アングルが問題なければそれで撮影完了だ。

なお、電車の撮影に関しては一家言ある方も多いと思うが、あくまで一例ということでご理解いただきたい。

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