パスト連写でシャッターチャンスをより確実に

通常、ハイスピード連写はシャッターを押してから撮影が始まるが、パスト連写は過去にさかのぼってシャッターを押す前後を連写できる機能だ。ハイスピード連写は最大30コマ/秒の連写が可能で、パスト連写はシャッターを押した瞬間を最後に、その前の29コマを合わせた最大30コマを連写できる。

過去にさかのぼって撮影と聞くと、ちょっと不思議に思うかもしれない。実はシャッターを半押しすると連写が始まり、バッファメモリに記録されていく。そしてシャッターを押した前後の最大30コマを、メモリカードに記録するという仕組みだ。さかのぼる枚数は30コマ中の25~0枚で設定できる。

パスト連写で撮影。どの表情を撮ればよいか考えながらカメラを向けていたが、舌を出した表情がよかったことに気づき、シャッターを押した

パスト連写は過去何枚さかのぼるかを設定できる。中央の「0」を境に、左側が過去のコマ数になる。この画面だと、シャッターを押す前の写真を10コマ、押したあとを20コマ撮影する設定だ

より手軽な「ぴったりショット」

パスト連写と似た機能に「ぴったりショット」がある。シャッターチャンスを狙ってカメラを構えていて、「ここだ」と思った時点でシャッターを押しても遅かったということはよくある。ほんの一瞬のチャンスは、シャッターを押した時にはすでに遅いのだ。

ぴったりショットはそんなときに便利。シャッターを押した時点から0.1秒おきに0.4秒前までの5コマを一時メモリに記憶し、その中からベストなショットを選べるわけだ。メモリに記録されるのが1コマという点が、パスト連写と異なる。

先述した電車や、動物の動きなどで最適な1コマをじっくりチェックしたいときはパスト連写が向いているが、ぴったりショットはその場で5コマの中からベストを選ぶため、メモリに負担をかけないというメリットがある。旅行などで撮影枚数を抑えたいときや、あとから選ぶのが面倒なときなど、ベストなショットは見ればすぐに分かるようなときはぴったりショットがおすすめだ。

ぴったりショットを使うときはシャッターを半押しした状態でチャンスを待つ。シャッターチャンスを逃しがちな人にはぜひ使って欲しい機能だ

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