日本電気とNECカシオモバイルコミュニケーションズは2月22日、報道関係者向けに新商品発表会「MEDIAS Spring Collection 2012」を開催。NTTドコモ向けに提供する、モバイル端末向けのマルチメディア放送「モバキャス」対応のタブレット端末「MEDIAS TAB N-06D」や遠隔サポートサービス対応の「MEDIAS ES N-05D」について解説した。
モバキャス対応のタブレット端末「MEDIAS TAB N-06D」
MEDIAS TAB N-06Dは、約7.0インチ WXGA(1280×800ドット)ディスプレイを搭載したタブレット端末。「『すべてを持って、でかけよう』をコンセプトに開発した」(西大氏)モデルで、厚さ9.9mmの薄型ボディにワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、通話機能など様々な機能を搭載する。
一番の特徴は、携帯端末向けのV-Highマルチメディア放送「モバキャス」に対応する点。アナログテレビ放送跡地の電波を使ってモバイル端末向け放送を行うmmbiが4月1日から提供する「NOTTV(ノッティーヴィー)」を視聴することができる。加えて、ドコモが提供する受信最大75MbpsのLTEサービス「Xi」にも対応する。
寸法・重量は約120×200×9.9mm・約350g。主な仕様としては、1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載。ROM/RAMは16GB/1GB。IPX5、IPX7相当の防水、IP5X相当の防塵性能を備える。OSはAndroid 2.3を採用する。
ハード面の機能として、原音に近い音を再現する音響技術「Audyssey」、ダイナミックなサウンドを実現する「SRSサラウンド」を紹介。ソフト面では、指の位置に合わせて移動できるキーボードなどを紹介した |
遠隔サポートサービス対応の「MEDIAS ES N-05D」
MEDIAS ES N-05Dは、約4.3インチ(720×1280ドット)のTFT液晶を搭載したスマートフォン。ワンセグなどの日本独自機能を搭載した「MEDIAS N-04C」(厚さ7.7mm)、日本独自機能に加えて、防水機能も備えた「MEDIAS WP N-06C」(厚さ7.9mm)など従来モデルの特徴を併せ持ち、厚さ6.7mmの薄型化を実現したモデル。MEDIASシリーズの「第二世代モデル」(田村氏)という位置付けだという。
機能面では、専用のコールセンタースタッフが端末の状態を遠隔で確認して端末操作をサポートするNTTドコモの新サービス「スマートフォンあんしん遠隔サポート」に対応。同サービスは、利用者のスマートフォン・タブレットの画面を専用のコールセンタースタッフが遠隔で操作や設定をサポートするというもの。
発表会では、MEDIAS TAB N-06D、MEDIAS ES N-05Dを提供する通信事業者であるNTTドコモの藤間良樹氏(プロダクト部 第一商品企画担当部長)がゲストとして登壇。NOTTVやスマートフォンあんしん遠隔サポートについて説明した |
斬新なコンセプトの"グローバルマスターモデル"を披露
なお、NECカシオモバイルコミュニケーションズは同日、タイのIT機器販売大手のSiS Distribution (Thailand)PCLとの提携を発表。タイ市場でMEDIASブランドのAndroidスマートフォンを4月以降に販売することを明らかにした。発表会では、"グローバルマスターモデル"として同市場向けに展開する予定の「Best Cloud UX Device」「Large Screen in One-hand」「The most Stylish」の3機種を展示した。
Best Cloud UX Deviceは、2つのディスプレイを搭載した折りたたみ型で、クラウドサービスの利用に注力した端末。Large Screen in One-handは、大画面・ハイスペックでありながら、片手で持てるサイズにこだわったモデル。The most Stylishは、スタイリッシュなデザインに、"最旬スペック"を搭載した薄型端末となっている。
なお、これら3機種は、スペイン・バルセロナで2月27日から3月1日まで開催される通信機器関連の展示会「Mobile World Congress 2012」に展示されるという。