デジタル一眼レフ風の背景ぼかし撮影を手軽に

新たに「背景ぼかし」という機能も搭載された。ピントの合った被写体以外の背景をぼかすことで被写体を強調し、立体感のある写真に仕上げる機能だ。通常、コンパクトデジタルカメラでは背景があまりぼけないが、この機能を使うとデジタル一眼レフカメラのような立体感のある写真が撮影できる。ぼかし具合と精度も高く、かなり自然な雰囲気だ。

ただ、被写体と背景が接近していていると、被写体と背景をうまく判断できずに失敗することがある。ややズームして撮影するか(カメラを構えた自分は被写体から一歩下がる)、被写体と背景の距離を大きくして撮影するとよい。ちなみに「ベストショットモード」の1つ、「人物を写します」というモードでも、背景をぼかす写真が撮影できる。

オートモードで撮影。サンプル写真のような状況では、背景がほとんどぼけない

背景ぼかし機能を使うとメインの被写体が強調され、立体感のある写真になる

「プレミアムズーム」は高画質なデジタルズーム

EX-ZR15の光学ズームは7倍だが、最大14倍までのデジタルズームを搭載している。デジタルズームというと単に画像を拡大するだけの機能だったが、EX-ZR15では「プレミアムズーム」という機能でより高画質を実現している。拡大だけのデジタルズームとは違い、EX-ZR15は1回の撮影で内部的に高速連写して、複数枚の画像から写っているものを解析、高解像度化するというものだ。光学ズームと完全に同等とまではいかないが、印刷したりPCの画面で見ても十分なクオリティが得られている。

広角端(28mm)

光学ズームの望遠端(7倍、196mm)

プレミアムズームの最大ズーム(14倍、392mm相当)

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