「dynabook R631」の天板はヘアラインがあしらわれたシルバー基調の素材が用いられており、非常に上質な雰囲気が漂っている。また天板のロゴマークやヒンジ、各種ボタン類などの質感もよく、モノとしての魅力はかなり高い。

「dynabook R631」の天板。渋めのシルバーメタリックがクール。表面はヘアライン仕上げになっており、上質な雰囲気が漂う

外装だけでなくキーボードにも工夫が凝らされており、暗所ではバックライトによってキートップの文字が白く光る仕組みになっている。同様のギミックを備えた製品はほかにもあるが、この薄型軽量ボディでそれを実現しているのは、かなりポイントが高いと思う。

暗所でキートップの文字が白く光るバックライトキーボード。プレゼン会場でプロジェクターを使うときや、飛行機内での作業に便利だ

見た目だけでなく使い勝手もよく考えられており、本体にはecoボタンや指紋センサーが標準で搭載されている。そのうちモバイル時にとくに役立ちそうなのがecoボタン。キーボード左上にあるボタンを押すとただちに本体がecoモードに移行し、消費電力を大幅に低減することができる。節電効果は、プリインストールされている東芝ecoユーティリティで視覚的に確認することが可能。実際にecoモードを切り替えて使用してみたところ、バッテリ連続駆動時間はecoモードオフ時に4時間余り、オン時に7時間前後になった。

キーボード左上の電源ボタンの横には、ecoボタンが搭載されている。ボタンを押すとecoモードに移行し、電力消費を低減してくれる

東芝ecoユーティリティの画面。電力消費をリアルタイムでグラフ化して表示してくれる。ecoモードをオンにすると、オフ時に比べて明らかに電力消費が少なくなった

もうひとつ便利に感じた機能が、東芝のノートパソコンではおなじみの「USBスリープアンドチャージ」だ。プリインストールされている東芝スリープユーティリティで「スリープアンドチャージ」を有効にしておくと、電源がオフのときでもUSB端子につないだスマートフォンやオーディオプレイヤーを充電することができる。スマートフォン用に外部バッテリを持ち歩いている人は多いと思うが、本機があれば緊急時に外部バッテリ代わりとして使うことが可能だ。

東芝スリープユーティリティの画面。「スリープアンドチャージ」を有効にしておくと、電源がオフのときでも本体のUSB端子につないだスマートフォンを充電できるのが便利

このほか、キーボードのスペースキーとタッチパッドの間に、タッチパッドを無効にするためのボタンが用意されているのも好印象。外付けマウス使用時にうっかりタッチパッドに触れて、意図しない場所にカーソルが飛んでしまうのを防ぐことができる。

スペースキーとタッチパッドの間に、タッチパッドの動作を無効にするためのボタンが用意されている。外付けマウス使用時などに役立つ