本機のCPUは、モバイルノート向けの超低電圧版Intel Core i5-2467M(1.6GHz)で、ハイエンドノートなどに比べればそれほど特筆すべきパフォーマンスというわけではない。しかし、ウルトラブックの用途を考えれば十分すぎる性能を実現しており、日常使用で不満を感じることはあまりないはずだ。メモリは4GB固定で増設できないが、ストレージにデータの読み込みが速いSSDを採用しているためか、アプリケーション起動や大きめのファイルを開く際にもたついたり、引っかかりを覚えたりすることもほとんどない。
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Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。グラフィックスがCPU内蔵のため若干数値が落ちるが、プロセッサやディスクの転送速度は十分高速。日常使用で不満に思うことはあまりないはずだ |
Windowsタスクマネージャーのパフォーマンス画面。プロセッサはデュアルコアだが、スレッド数が4つあるため「CPU使用率の履歴」も4つの画面で表示されている |
光学ドライブが内蔵されておらず、外付けタイプが付属されているわけでもないので、メインマシンとしては不向きだが、セカンドマシンとしてはかなり魅力的に仕上がっているといえる。個人的には、WiMAXを標準搭載している点や、極薄ボディにも関わらずインタフェースが充実している点、ACアダプタが本体と一緒に持ち歩いても負担に感じないサイズである点なども好印象だった。
「ウルトラブック」という響きから受けるイメージに比べると、若干堅実でビジネスライクな印象はあるものの、実用性の高さ、機能のまとまりのよさは、かなりのレベルにあるといえる。仕事に使えるモバイルノートを探している人には、ぜひ注目してほしい機種だ。
dynabook R631/28D | |
Intel Core i5-2467M(1.6GHz) | |
Mobile Intel HM65 Express | |
4GB | |
128GB | |
なし | |
Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵) | |
13.3型ワイド(1,366×768ドット) | |
HDオーディオ、ステレオスピーカー | |
IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、WiMAX | |
USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI出力、D-Sub、ヘッドホン出力、マイク入力 | |
SDカードスロット | |
約W316×D227×H8.3~15.9mm、約1.12kg | |
Windows 7 Home Premium SP1 64bit版 | |
150,000円前後 |