米Appleの2011年度第4四半期(2011年7月-9月)決算は、売上高・純利益ともに7-9月期の過去最高となった。MacとiPadが販売台数記録を塗り替え、またiPhoneも新製品発表を待つ買い控えの影響が見られたものの7-9月期の記録を更新した。

7-9月期の売上げ高は282億7000万ドルで前年同期比39%増、前期比1%減。地域別ではアメリカスが前年同期比34%増、欧州が同36%増、日本が21%減。特に好調だったアジア太平洋地域は同139%増を記録した。アジアの伸びに押し上げられて、米国以外の地域の売上げの割合が全体の63%に達した。純利益は66億2000万ドル(希薄化後1株あたり7.05ドル)。前年同期の43億1000万ドル(同4.64ドル)から54%増だった。

7-9月期にAppleは、7月にOS X Lionをリリース。MacBook AirとMac miniを刷新し、Apple Thunderbolt Displayを発表した。

MacBook AirとApple Thunderbolt Display

Macの販売台数は489万4000台 (前年同期比26%増)。アジア太平洋地域が61%増、日本が48%増とアジア地域で特に好調だった。タイプ別では、ノート型(MacBook、MacBook Air、MacBook Pro)が361万6000台(同37%増)、デスクトップ型(iMac、Mac mini、Mac Pro、Xserve)が127万8000台(同3%増)。ノート型の伸びが目立つが、デスクトップ型も過去の販売台数記録を更新した。

iPhoneの販売台数は1703万3000台で前年同期比21%増、前期比16%減。昨年の7-9月期はiPhone 4を発売した直後で、今年は新製品が間もなく発表されるという噂から販売ペースが減速するという厳しい状況の中でも成長を維持できた。

iPadの販売台数は1112万3000台で前年同期比166%増。iPodは662万2000台で同27%減と引き続き下降線を辿っているが、Appleの予測を上回る結果だった。

ホリデーシーズンとなる2012年度第1四半期(2011年10月-12月)についてCFOのPeter Oppenheimer氏は、売上高370億ドル、希釈化後1株当たり9.30ドルの利益を予測している。

11Q4ユニット数(単位:千) 11Q4売上高(単位:百万) ユニット数前年同期比 売上高前年同期比
Mac(デスクトップ) 1,278 $1,687 3% 1%
Mac(ノート) 3,616 $4,585 37% 44%
iPod 6,622 $1,103 -27% -25%
音楽製品/サービス - $1,678 - 35%
iPhone及び関連製品/サービス 17,073 $10,980 21% 24%
iPad及び関連製品/サービス 11,123 $6,868 166% 146%
周辺機器/ハードウエア - $640 - 34%
ソフトウエアなど - $729 - 10%