既報の通り富士通は21日、同社のスマートフォン・タブレット端末向けの新ブランド「ARROWS」を発表。同日都内で報道関係者向けに発表会を開催し、ARROWSブランドのコンセプトや同ブランド第1弾製品の「ARROWS Tab LTE F-01D」について説明した。

発表会には、執行役員副社長の佐相秀幸氏、執行役員常務の大谷信雄氏、モバイルフォン事業本部長の高田克美氏が出席。このほか、NTTドコモ向け富士通スマートフォン・タブレットのイメージキャラクターを務める俳優の高良健吾さんがゲストとして登場した。

ARROWS第1弾製品の「ARROWS Tab LTE F-01D」を手に持つ登壇者

今回発表した新ブランドのARROWSは、「未来のスマートフォン・タブレット端末市場を常にリードし続けるスピード感、先進性、力強さ」など、同社が将来のスマートフォン・タブレット端末のあるべき姿を指し示す指標となる言葉。ARROWSブランドは、2011年9月8日に発表したドコモ向けのタブレット端末「ARROWS Tab LTE F-01D」を皮切りに、今後のスマートフォン・タブレット端末で展開するという。なお、同ブランドは、国内だけでなく、世界に向けた新ブランドとして提供する予定だ。

「ARROWS」は、サムスンのGALAXY、ソニエリのXperiaのようなスマートフォン・タブレット向けのブランド名

ARROWS Tab LTE F-01Dは、10.1インチ(1280×800ドット) WXGA液晶を搭載したタブレットで、NTTドコモのLTEサービス「Xi」に対応する点が特徴。Xi利用時の通信速度は、受信時最大37.5Mbps/送信時最大12.5Mbps。Xiエリア内の一部屋内施設では、受信時最大75Mbps/送信時最大25Mbpsでインターネットが利用できる。CPUはデュアルコアのOMAP4 1GHz、ROMは16GB、RAMは1GB。OSはAndroid 3.2を採用した。

ARROWSで国内トップシェアを目指す

富士通 執行役員副社長 佐相秀幸氏

執行役員副社長の佐相氏は発表会の冒頭で、同社のスマートフォンを含む携帯電話開発において、昨今のスマートフォン需要拡大を受け、製品の開発体制、企画体制の見直しを行なったと説明。その結果の第1弾として提供するのが、「ARROWS Tab LTE F-01D」であると述べた。また、ARROWS Tab LTE F-01Dが同社のパソコンと同じく「MADE IN JAPAN」であることもアピール。最後に「2011年度の携帯電話販売台数(スマートフォン、タブレット、フィーチャー・フォンすべて)700万台」を目標に掲げ、「近々、国内トップシェアを目指す」と意気込んだ。

続いて執行役員常務の大谷氏が、新ブランドであるARROWSのコンセプトについて説明。ARROWSのイメージキャラクターに起用されたダンスボーカルユニット「EXILE」について、「(スピード感や先進性など)EXILEの持っているパフォーマンスがARROWSのイメージとぴったり合う」とコメントした。また、NTTドコモ向けに提供するスマートフォン・タブレットのイメージキャラクターとして、俳優の高良健吾さんを起用することも発表した。

ARROWSブランドのイメージキャラクターはEXILE、ドコモ向け製品のイメージキャラクターは高良健吾(こうら けんご)さんが勤める。なお高良さんはゲストとして発表会に登場した

このほか、モバイルフォン事業本部長の高田氏が「ARROWS Tab LTE F-01D」のデモンストレーションを行なった。高田氏は、お風呂場での利用例として「ハンドジェスチャーコントロール」機能を利用し、手を振る動作でワンセグのチャンネルを変更する、といった使い方を紹介。このほか、豊富な文字入力機能も紹介した。

浴室をイメージしたセットでハンドジェスチャーコントロール機能を紹介

文字入力機能の紹介。手書き入力に対応した日本語キーボードの使い勝手をアピール

会場ではARROWS Tab LTE F-01Dの特徴である、防水機能やDLNA連携などをアピールしていた