ソニーは20日、同日に発表されたバランスド・アーマチュア・ドライバ搭載の新ヘッドホン11モデルに関して、記者向けに発表会を開催した(製品の詳細は別記事を参照)。
はじめに登壇したソニー株式会社パーソナル イメージング&サウンド事業本部 パーソナルエンタテインメント事業部長の中川克也氏は、「スマートフォンなどの普及による聴取スタイルの多様化で、ヘッドホン市場が拡大している」という点を強調。なかでもインナーイヤータイプの製品が市場シェア(金額ベース)を増やしている。その点について、ソニーマーケティング株式会社メディア・バッテリー&パーソナルエンタテインメントマーケティング部の磯村英男統括部長は、「5,000円以上の中価格帯・高価格帯のモデルが売れている」とコメント。
今回、基礎設計から自社で新たに開発したバランスド・アーマチュア・ドライバ(以下BAドライバ)は、従来の13.5mmダイナミックドライバと体積比で4分の1という大幅な小型化を実現した。小型化という点では、「XBA-NC85D」においてデジタルノイズキャンセリングヘッドホンとして初となるコントロールボックスを省略できたことが、今回の11モデルでも象徴的な特徴だ。また、ジョギング中に音楽を聴く人も増えているが、こういった際には違和感なく装着できることも重要。「XBA-S65」は小型・軽量のBAドライバにより、ジョギング中のヘッドホン利用に適した、装着性が良好な製品だ。なお、BAドライバでは小型化を実現しつつも、遮音性(ノイズ侵入低減)や音漏れ低減など、インナーイヤータイプのヘッドホンユーザーが重視する性能も高品質で実現している。
ソニーは、「このBAドライバ搭載モデルを中心に、多様なユーザーニーズに対応するラインナップをそろえる」(磯村氏)という。