そしてこれから販売されるHoneycomb端末の多くが3.2搭載機となるだろう。だが、それらマイナーバージョンの違いはユーザーがあまり気にするレベルではないというのが筆者の意見だ。下記に、3.1と3.2のリリースノートの一部を簡単に紹介する。

Android 3.1

Android 3.1に関するハイライトでは、主にUI部分のリフレッシュと開発者向けAPIの刷新が強調されている。ユーザーから見える範囲での前バージョンからの変更点は次の通りだ。

・ 「Recent Apps」のメニューがスクロール選択可能に
・ ホーム画面ウィジェットのサイズ変更が可能に
・ 標準Webブラウザで「Quick Controls UI」を採用

このほか、UI部分での細かい変更や標準アプリでの機能改良が行われている。またUI以外では次のような改良が行われているという

・マウス、ジョイスティック、ゲームパッドなどの外部入力サポート
・ Open Accessory APIとUSB host APIのサポート
・ 高速Wi-FiのサポートとHTTP Proxyのセットアップ
・ パフォーマンスの強化

従来まで、HIDプロファイル準拠の外部キーボードには対応していたが、それ以外の入力装置であるマウスやゲームパッドなどの入力には対応していなかった。これらの入力イベントを取得し、アプリ側から操作できる仕組みが用意されている。また、これと同時にOpen Accessory APIとUSB host APIのサポートも行われている。詳細は後述するが、Open Accessory APIは外部センサーやLED、モーター駆動の装置などをAndroidデバイスに接続し、それらから情報を取得したり、コマンドでの制御を可能にする仕組みだ。Google I/O 2011ではAndroid Open Accessory Development Kit (通称: ADK) の配布が行われており、Androidデバイスとアプリからエレクトロニクス制御のテストが行えるようになっている。