タスクスケジューラでSyncToyを自動実行

SyncToyを使うことで、フォルダ単位でバックアップも可能となる。このような目的で使う場合、できてほしいのが定期的な自動実行である。残念ながら、SyncToy自体にその機能はない。しかし、コマンドライン版をタスクスケジューラと併用することで、可能となる(XPでは、タスクを使う)。スタートメニューの[アクセサリ]→[システムツール]→[タスクスケジューラ]で起動する(図13)。

図13 タスクスケジューラ

右のメニューから[基本タスクの作成]を選ぶ。ウィザードが起動する。まずは、タスク名などを設定する(図14)。

図14 ウィザードの起動、基本タスクの作成

次に[トリガー]で、実行の頻度や日時を設定する。[操作]では、まず[プログラムの開始]にチェックを入れる(図15)。

図15 操作の指定

次に[プログラムの開始]で、実際に起動するプログラムなどを指定する。SyncToyにはコマンドライン版のSyncToyCmd.exeが用意されているので、[参照]ボタンでSyncToyがインストールされたフォルダから、SyncToyCmd.exeを選ぶ(SyncToy.exeが図4などのGUIを持ったプログラムである)。[引数の追加]では、-Rを必ず入れる。そして、" "で同期するフォルダペアを追加設定することができる。

図16 プログラムと引数の設定

ここでは、「Work」というフォルダペアを設定している。フォルダペアを引数に設定しないと、すべてのフォルダペアの同期が実行される。最後に設定内容がすべて表示されるので、[完了]で終了する(図17)。

図17 ウィザードの完了

実際の実行は、図18のようにコマンドプロンプトで実行される。

図18 タスクスケジュールから実行

すでに同期を一度でも行っており、大きな変更もない場合は、非常に短い時間で終了する。無償でありながら、機能が絞り込まれており、使い勝手のよいソフトウェアといえる。バックアップ代わりだけでなく、使い方を工夫してみるのもおもしろいであろう。