東芝は2日、液晶テレビ「LEDレグザ」の新シリーズ「Z2」を発表した。ラインナップは「47Z2」「42Z2」「37Z2」の3モデル。発売は3月25日。価格はオープンで、市場価格は47Z2が32万円前後、42Z2が25万円前後、37Z2が20万円前後と予想される。

「Z2」シリーズ。上から「37Z2」「42Z2」「47Z2」

新エンジン「CEVO」の採用で超解像処理の高精度化とレスポンス向上を実現

Z2シリーズは、昨年6月に発売したZ1シリーズの後継モデル。Z2シリーズの大きな特徴となっているのが、新エンジン「CEVO」(シーボ)の登載。Z1シリーズに登載されていた「レグザエンジン Duo」は、Z2000シリーズに採用されていた「新・メタブレインプロ」から、4年に渡って改良を加え続け使用されてきたものだったが、CEVOは、まったく新たに開発されたエンジンで、プロセスも、従来の60nmから40nmへと変更されている。メインのLSIには、2つのCPU、高画質回路、メモリーが組み込まれており、処理速度は従来の約3.4倍となっている。CEVOは、CELLレグザに採用されている「Cell Bloadband Engine」の思想を取り入れたものだが、Cell Bloadband Engineが、その強力なプロセッサパワーにものを言わせてすべてソフトウェアで処理を行っていたのに対して、CEVOでは、グラフィックアクセラレーターによるハードウェア処理と、ソフトウェア処理とを組み合わせた構造となっている。

新たに採用されたエンジン「CEVO」

高速なエンジンの搭載により、Z2シリーズでは、3次元フレーム超解像処理を実現。従来の超解像技術では、画像の自己合同性を使用してエッジ部分の補正を行い、さらに、ヒストグラムや番組情報の分析から、塗りつぶし部分を判定しノイズを抑えるといった処理が行われていた。しかし、これらはあくまでも1つのフレーム内の処理。CEVOに採用されている超解像技術「レゾリューションプラス6」では(Z1シリーズに登載されていた超解像技術はレゾリューションプラス4。レゾリューションプラス5は、超解像技術を3Dに対応させたもので、F1シリーズに採用されている)、現在のフレームに加えて、前2フレームと後1フレームから、超解像処理を行うのに必要なピクセルを参照。より高精度な処理を実現した。なお、この3次元フレーム超解像技術は、CELLレグザにも登載されていない。さらに、放送時に1/4に圧縮されている色情報の復元にも、超解像技術が応用されている(この処理はCELLレグザにも採用)。これらにより、HDTV向け色空間標準規格「ITU-R BT.709」のカバー率は99%となった。

また、CEVOの採用で、UIも大幅に高速化。テレビ番組を見ている状態から、番組表を表示させるのに、約0.3秒、また、番組表のページスクロールの速度も、約0.3秒となった(Z1シリーズでは、それぞれ約1.8秒/1.5秒)。

番組表の表示は一瞬。約0.3秒で描画が終了する

3モデルは、いずれも1920×1080画素のIPS倍速LEDパネルを登載。LEDバックライトはエッジ配置だが、16分割のエリアコントロールが可能。パネルコントラスト比は1,600:1、テレビコントラスト比は200万:1を実現している。さらに、120Hz駆動に8分割のバックライトスキャンを加えた「アクティブスキャン240」により、動画解像度も向上した。

分割制御可能なエッジ配置型LEDと120Hz駆動を組み合わせた「アクティブスキャン240」で、高速スクロールする動画もスムーズに表示可能

RDシリーズの要素を盛り込んだ録画機能

Z2シリーズは、Z1シリーズ同様、USBタイプの外付けHDDを利用する録画機能を登載している。HDDは、ハブを利用することで、最大4台を同時接続可能だ。また、登録可能なHDDは最大で8台。チューナーは、デジタルのみを3基(地上デジタル×3、BS/110°CSデジタル×2)登載しており、デジタル放送を視聴中でも、2番組の同時録画が可能だ(BS/110°CSデジタルチューナーは2基なので、BS/110°CS番組を2番組同時に録画している場合、試聴できるのは、現在録画中のBS/110°CS放送の番組か、地上デジタル放送の番組になる)。また、録画した番組は、従来よりレグザリンク・ダビングで、レグザブルーレイやDTCP-IPサーバーへのダビングが可能となっていたが、Z2シリーズではこの部分を強化。同社のPC「Dynabook」の一部モデル(D711、D710、T750、T550、T551/S8B、T551/D8B、T350)の、SDメモリーカード、またはブルーレイディスクへのダビングにも新たに対応した。

マジックチャプター機能も強化。従来は2番組同時録画の場合、片方にしか利用できなかったマジックチャプターが、両方の録画に利用可能となった。マジックチャプターは、シーンごと、さらに音楽番組の場合、音楽部分とトーク部分の境目に、自動的にチャプターマークを入れる機能。番組の種類によっては、CM前後の重複箇所にも自動的にチャプターマークが入れられる。再生時にチャプタースキップを行うだけでなく、本編のみの自動再生なども可能だ。

「おすすめサービス」も搭載。同機能は、インターネットに接続されているレグザやRD/レグザプルーレイが録画している番組を集計し、ランキングを作成するというもの。分野ごとに、上位のものを「おすすめ番組」として表示する。もちろん、「おすすめサービス」の画面からの録画予約も可能だ。従来、同機能は、CELLレグザの一部と、RD/レグザプルーレイにのみ登載されていた。

レグザAppsコネクトにも対応

Cellレグザ「X2」「XE2」シリーズやRD/レグザブルーレイが対応している「レグザAppsコネクト」に、Z2シリーズも対応した。現在のレグザAppsコネクトは、Phone、iPod touch、iPadで動作するアプリで、レグザ/RD/レグザブルーレイのコントロールを行う「RZコマンダー」、録画した番組のシーン頭出し情報などを記録したタグリストのシェアを行う「RZタグラー」の2種類が公開されている。同社では、この対応機種を、Android、PC、Macにも拡大。5月上旬より、無償配布する。

また、レグザAppsコネクトの種類も増やされる。放送中の番組の一覧を表示し、そこからチャンネルの切り替えを行う「RZ番組情報」、レブザブルーレイに録画した番組一覧を表示し、そこから再生を行う「RZ見るナビ」、イラストなどの、リモコンに見えないデザインを採用した「アートリモコン」の3種類が追加される。こちらは年央をめどに無償配布される予定。

Androidを登載したスマートフォンでも、レグザAppsコネクトを利用可能に

リモコンの概念を覆すデザインの「アートリモコン」

形名 47Z2 42Z2 37Z2
HDMI端子 4
USB端子 2(録画用×1/汎用×1)
年間消費電力量 116kWh/年 113kWh/年 93kWh/年
本体サイズ(mm) 1127(W)×756(H)×254(D) 1017(W)×694(H)×254(D) 905(W)×628(H)×208(D)
質量 21kg 16kg 12.5kg