オリンパスイメージングは、フォーサーズ規格に準拠した同社デジタル一眼レフカメラ「E」シリーズの最新機種「E-5」を10月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は、20万円前後。

オリンパスの新ハイエンドモデル「E-5」

E-5は、デジタル一眼レフカメラ「E-3」の後継にあたるEシリーズのハイエンドモデル。1230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーと新開発の光学フィルター、新技術「ファインディテール処理」を搭載した映像エンジン「TruePic V+」により、同社最高水準の画質を可能にした。

ファインディテール処理は、これまで難しいとされていた偽色やモアレの抑制と解像感の両立をアルゴリズムの大幅な進化により実現、同じ画素数の画像においても、従来以上に高い解像力を得ることができるという。これにより、ZUIKO DIGITALレンズが持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出すことができるようになった。

E-3で高く評価された堅牢なマグネシウム合金ボディや超音波によるダストリダクションシステム、防塵防滴構造を採用。内蔵フラッシュや液晶モニター取付部、各種スイッチ類にシーリングが施されている。防塵防滴のZUIKO DIGITALレンズ(スーパーハイグレード、ハイグレード)と組み合わせることで、過酷な環境下でも安心して撮影に臨むことができる。

2軸可動式の約92.1万ドット3型液晶モニターを採用する

背面液晶モニターは、2軸可動の3型バリアングル。約92.1万ドットのVGAハイパークリスタル液晶モニターが縦横に自在に回転し、自由なアングルを容易に確保できる。

AFは、測距点11点の全点ツインクロスセンサーによる高速AF。測距点の位置は、膨大な写真データから主要被写体の位置を統計的に分析した結果と、プロカメラマンからのヒアリングをもとに決定されており、低輝度環境下やコンティニュアスAFにおけるAF性能も大幅に向上しているという。

なお、ライブビュー時はセンサーからのAF信号によりピント合わせをおこなうイメージャAFを採用。すべてのフォーサーズレンズでAFが使用でき、ハイスピードイメージャAF対応レンズでは、さらに高速なAFが可能。超音波駆動式ボディ内手ブレ補正機構も引き続き搭載されるが、その性能も向上しており、最大5EVステップの補正効果を実現している。

E-3から防塵防滴性能を継承。チクソモールド方式によるマグネシウム合金ボディのほか、液晶面も密閉されており強靭な剛性を誇る

アートフィルターには、局所的なコントラスト変化によって生まれる不思議な明暗が印象的な「ドラマチックトーン」が加わった。これを含め、「トイフォト」や「クロスプロセス」、「ジェントルセピア」など計10種類のフィルターが利用可能。アートフィルター使用時でも連写が可能になり、動画ではフレームレートが改善されるなど、より使いやすくなっている(アートフィルターによる動画撮影時は、フィルターの種類によってフレーム数、音声録音の有無が変わる)。さらに、従来の「仕上がりモード」に「i-FINISH」とアートフィルターを加えた新仕上がりモード「ピクチャーモード」も装備した。

新たにCF/SDダブルスロットを採用した

このほか、カスタマイズしての使いやすさをアップさせるファンクションボタンの増設や「マイセット」の設定、水中ホワイトバランスや著作権者情報入力、2コマと7コマも選べるようになったAEブラケット、2方向対応の電子水準器などを搭載。プロカメラマンのメイン機として求められる機能が、余すところなく搭載されている。

使用できるISO感度は100~6400、連写速度は約5コマ。ファインダー倍率は約1.15倍、視野率は約100%。CFタイプ(Type I、UDMA対応)とSDカードタイプ(SDHC、SDXC対応)のダブルスロットはメディア間のコピーも可能となっている。

カスタマイズボタンを3つに増設。Fnに加え、AFポジション選択ボタン、プレビューボタンの機能カスタマイズが可能となった

動画撮影は、1ファイルあたり最長7分間のハイビジョン撮影(1280×720)が可能。記録方式はAVI Motion JPG(30fps)で、ステレオマイク端子も装備している。

本体サイズは、142.5(W)mm×116.5(H)mm×74.5(D)mm、重量は約892g(付属バッテリーとメモリーカードを含む)。新規アクセサリーとして、ショルダーストラップ「CSS-P113」(10月下旬発売、4,410円)、カメラバッグ「CBG-5」(11月下旬発売、44,100円)が用意される。