Atom D525 & NVIDIA IONでネットブックを超える性能!

内部に目を向けると、CPUにIntel Atom D525を採用していることが目につく。デュアルコアCPUで、非力なネットブック向けCPUというイメージのあるAtomの中では、かなりの実力を持っている。そもそも、AtomシリーズでもD525はデスクトップPC向けとされているもので、これが搭載されているということ自体が興味深い。

そして状況に応じてグラフィックス機能をシームレスに切り替える「NVIDIA Optimus Technology」に対応した次世代NVIDIA IONを搭載している。つまりグラフィック機能もネットブックらしからぬ強化が行われているというわけだ。

本体手前には稼働状態を示すLEDだけが配置されている

本体右側面にはオーディオコネクタ、LAN端子の他にUSB 3.0ポート×2が配置されている

本体左側面にはRGBポート、HDMIポート×1、USBポート×1、マルチメディアカードリーダが配置されている

ディスプレイは12.1インチワイドだが、解像度は1,366×768と十分。大きさの割りに広々と使える。メモリ2GB、HDD320GBと使いやすいスペックでまとめられており、これらの性能を使い切るためかOSにはWindows 7 Home Premium 32ビット版が採用されている。壁紙のカスタマイズが大きな特徴となるモデルでWindows 7 Starterを選択するということはないだろうが、このおかげで自由度が高く使いやすいPCとなっている。

付属の電源コネクタはピンの小さいタイプで、アダプタ全体もコンパクトだ

外観をスポーツカーのイメージでまとめただけのネットブックではないことがわかる。インターフェースもBluetooth 3.0に対応している他、USB 3.0ポートを2つ搭載しているなど、今後登場する対応周辺機器との高速接続が可能で、長く使えるPCとなりそうだ。HDMIポートも搭載しているため、テレビや外部ディスプレイへの高画質な出力も手軽に行える。

ベンチマークはバランスのよい好成績

ベンチマークの結果は以下のようになった。ネットブックというカテゴリで考えると、非常に好成績だ。少なくともWindows 7を使うにあたって不自由を感じることはない。

バッテリ駆動時間については、FFBench3のLowモードを無限ループさせた場合の駆動時間は3時間58分29秒だった。カタログスペックで駆動時間が約5.0時間となっていることを考えると、かなり健闘したといえる。上手く省電力な設定で利用すれば、そうとう長く使えそうだ。

■Windowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ 3.5
メモリ 4.9
グラフィックス 3.2
ゲーム用グラフィックス 3.7
プライマリハードディスク 5.5
■3DMark06
3DMark Score 2629
SM2.0 Score 1094
HDR/SM3.0 Score 1049
CPU Score 951
■PCMark05
PCMark Score N/A
CPU Score 2044
Memory Score 2695
Graphics Score 1753
HDD Score 3822