日立アプライアンスは、30日、サイクロン式クリーナー「CV-SR3300」を発表した。発売は7月25日を予定。価格はオープンで、市場価格は8万円前後と予想される。

2段ブーストサイクロン方式を採用するプレミアムクリーナー「CV-SR3300」。カラーは、パールレッド/ホワイトシャンパン/ラベンダーの3色

CV-SR3300は、「2段ブーストサイクロン」方式を採用するプレミアムクリーナー。2段ブーストサイクロンは、1段目で、空気とゴミを分離し、2段目で、ゴミの圧縮を行うという同社独自の方式。さらに、高気密モーターケースとアレルオフフィルター、高集塵フィルターを加えることで、よりきれいな排気を実現している。

新モデルのポイントとなっているのが、まずは手入れのしやすさの向上。サイクロン室の内筒部分に自立式のハンドルを装備。さらに内筒とサイクロン室を取り外し可能な蝶つがいで接続することによって、手を汚さずに取り外し/開閉が可能になった。もちろん、従来モデル同様、ダストケースにティッシュペーパーを取り付けることも可能。ティッシュペーパーを取り付けると、フィルターへのゴミの付着を抑えることができると同時に、ゴミ捨て時にティッシュでゴミを包むようになるため、細かな塵の飛散が抑えられる。また、ヘッドからの空気の流れを解析し、風切り音を低減する新設計を採用。本体にも、高速回転時の風切り音を抑える新型のファンモーターを採用したことで、従来モデルよりも6dB低い、53dBという動作音を実現した。ヘッドは、新「ごみハンターヘッド」を採用。従来よりも20%、トルクをアップした小型高性能モーターと、高密度回転ブラシにより、フローリングでのふき掃除能力が向上している。

現在、IEC(国際電気標準会議:International Electrotechnical Commission)で、各社でまちまちだった、クリーナーの捕集能力の測定方法を規格化する作業が進められている。同社によると、CV-SR3300の捕集能力を、現時点ではドラフト段階のIEC60312-1(CDV)に準拠した方法で測定した結果、0.3~10μmの塵の99.999%をキャッチするという結果が出たとのことだ。なお、従来モデルのCV-RS3100では、0.3μm以上の塵の99%以上をキャッチするとされていたが、これはあくまでも測定方法の変化によるもので、CV-SR3300の捕集率自体は従来の同社の製品と同等だという。